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【ジョセフを支える男たち】〈5〉藤井雄一郎強化委員長「ジェミー」と選手のパイプ役

10/20(日) 7:29配信

スポーツ報知

 ジョセフHCを長年、最も近くで支えてきた。1次リーグ第3戦のサモア戦翌日、予定時刻より数分早く始まった会見の冒頭で「ジェミーが『早く飲みたい』というので始めます」と話したことが関係性の深さを示している。

 1999年に出会い、サニックスでともにプレーした。天理高→名城大→ニコニコドーというたたき上げと、元ニュージーランド代表は不思議と意気投合。「ジェミー」と呼ぶのは当時からで、家族ぐるみの付き合いが続いた。

 18年2月、スーパーラグビーのサンウルブズに「キャンペーンディレクター」という肩書で参加した。実際は旧友からのSOSに応えてのサポート役だった。主力にも公然と厳しい言葉を投げて選手との溝が深まり、不信感が高まっていた時期。「ジェミーはそんなヤツじゃない」と誤解を解くのに奔走した。

 時に日本人選手だけを集めて意見を聞き、真意を伝えるパイプ役に徹した。同年9月の和歌山合宿で「がらっと変わった」(リーチ主将)と関係が良化。コーチ陣を信じれば結果が出ると思わせる転機になった。

 昨季限りでサニックスの監督を退き代表活動に専念している。一般的な代表HCと強化委員長という関係性とは全く異なるが「できるだけコーチングに没頭できるように、周りの雑音をとってあげるのが仕事」と言い切る。二人三脚のゴールは8強で止まらない。(大和田 佳世)=おわり=

 ◆藤井 雄一郎(ふじい・ゆういちろう)1969年5月28日、奈良市生まれ。50歳。現役時代はセンター、ウィング。天理高から名城大、ニコニコドーを経て99年からサニックス。2001年に引退後、名城大で指揮を執り04年からサニックスBKコーチ、05年から監督。17年から日本協会理事を務める。

最終更新:10/27(日) 7:13
スポーツ報知

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