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【父親のモヤモヤ】「今日はお休みですか?」父子だと警戒される男性の育児 「イクメン」が可視化する社会

10/19(土) 14:00配信

withnews

子どもと2人きりでいるのは、不審なのでしょうか? そんな声を、育児中の父親から時折聞きます。男性が育児をする姿はめずらしくなくなりましたが、それが平日の昼間だと「なぜ?」という目で見られたり、「お母さんは?」と尋ねられたり。女性ならば不審がられないのに、なぜ男性だと違うのか? そこには、「育児の中心は女性」という考え方がまだ根強い、社会のありようが映し出されているのかもしれません。

【マンガ】「イクメン」がいなくなった未来、会社はこう変われる… 幼い頃見た、両親のかっこよさ

10月19日は「イクメンの日」。「イクメン」という言葉は、育児する男性をことさらに特別扱いする言葉、との指摘もあります。男性の育児に注がれる視線について、考えてみました。(朝日新聞記者・武田耕太、高橋健次郎)

あいさつのように「お休みですか?」

「きょうは、お休みですか?」

中部地方に住む公務員の30代男性は、今年の春まで1年間、長男(3)の育休を取りました。子どもを連れて、遊び場へ連れて行くと、別の母親から度々、あいさつのように声かけが。「不審な人物でないか、相手が警戒しているのが伝わってきました」

妻と共働き。キャリア形成を後押ししたいという思いもありました。同時に、出産時は単身赴任していたので、子どもが幼い時から関わりたいとも思って育休を取得しました。

「子育ては母親」に直面

育休取得時から、「子育ては母親の役割」という性別役割の意識に直面しました。

2年に及ぶ単身赴任の後、中部地方に。育休取得を申し出ると、「本当に、育休取るの?」「奥さんは、もっと休めないの?」。何度、聞かれたか。強く申し出て、なんとか1年間の育休を取得しました。

育休明け、子どもの発熱で会社を休むこともあります。そんな時は、常に先回りして「言い訳」してしまう。「妻がどうしても対応できないので」が枕詞です。

男性上司の妻は、多くが専業主婦。仕事が終わらなければ、残業や休日出勤をすればいい。飲み会で家を空けることは苦にならない――。そんなスタンスで接してきます。一方の男性は、常に帰宅時間を気にし、休日のすべてを家庭のために充てる。どうしても溝を感じてしまいます。

「『子育ては妻の役割』。そんな意識を言葉の端々に感じます。『育休は妻が取るもの』。『男は24時間を仕事に充てられる環境が当たり前』。そういう感覚の違いに、モヤモヤします」

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最終更新:10/19(土) 14:00
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