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ウィーチャット(微信)が手にした“スーパーアプリ”の座。月11億人が集まる秘訣は「1つで何でもできる」便利感

10/19(土) 12:18配信

ハフポスト日本版

ハフポスト日本版では、中国のアプリ事情に詳しい専門家の解説を元に、スマホアプリを通じて中国経済を読み解いていきます。

(1分動画で解説)ウィーチャットとミニプログラム

今回は、深センに拠点を置く巨大IT企業、テンセントのチャットアプリ「ウィーチャット(微信)」です。

そもそも、ウィーチャットとは

ウィーチャットは中国で圧倒的な知名度を誇るチャットアプリ。仕様がLINEに似ていることから、しばしば「中国版LINE」とも呼ばれるが、アプリの開始時期はウィーチャット(2011年1月)の方がやや早い。

元々、開発元のテンセントが運営していたのは「QQ」というメッセンジャーアプリだ(QQは今も健在)。これはテンセントの創始者・馬化騰(ポニー・マー)がイスラエル発のチャットアプリ「ICQ」をモデルにしたもので、1999年にローンチされると人気が広がっていき、やがて中国人の生活インフラの一つとして定着した。

しかしその後、新浪(シンラン)ウェイボーといった他社製のミニブログが出現し、オンライン上でのコミュニケーション方法に変化の兆しが現れた。テンセントはこうした流れを受け、スマホで連絡を取り合い、なおかつユーザーが自分の日常を発信できるツールの開発を決意。完成したのがウィーチャットだった。

ウィーチャットは今も利用者数が順調に増加している。テンセントの公表資料によると、2019年6月末時点で、月間のアクティブユーザー数は約11億3200万人だ。なぜここまで成長が続くのか。ウィーチャットの機能とともに見ていく。

ウィーチャットペイが一気に普及

「中国はキャッシュレス決済が進んでいる」というニュースも増えてきた。このキャッシュレス化を支えているのが、ウィーチャットの一機能「ウィーチャットペイ」だ。QRコードをかざすだけで決済でき、今やコンビニやタクシーの車内など、生活のほぼ全ての場面にキャッシュレス決済が広まっている。

ウィーチャットペイがシェアを伸ばしたきっかけの1つが「お年玉大戦」だ。中国ではお年玉を包む袋を「紅包(ホンバオ)」と呼ぶが、アプリ上でお年玉を送ることができる「紅包機能」を実装。年末の大型番組とタイアップし、電子マネーを獲得できるキャンペーンを張るなどし、一気にシェアを獲得したのだ。

この機能は中国人の商習慣にもマッチした。上海でアプリなどの開発に携わった経験を持つクロスシーの又村深・執行役員は「忘年会や新年会で、経営者や上司が従業員に金一封を配る文化が中国にはありました。ウィーチャット上で電子マネーの紅包をもらうためにはウィーチャットペイを開通する必要がある。そして、お金をもらったら使いたくなるので、電子マネー決済を体験する。使う体験をさせる足がかりとしては非常にいい戦略だった」と解説する。

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最終更新:10/19(土) 16:20
ハフポスト日本版

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