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28年前に登場した『FF4』がRPGプレイヤーに与えた「2つの衝撃」とは?

10/19(土) 15:30配信

マグミクス

光と闇の物語に内包された「三角関係」

 また冒頭で述べた通り、『FFIV』は光と闇に焦点を当てた物語です。この点は、本編で暗黒騎士からパラディンへとクラスチェンジを果たした主人公「セシル」を見ていて明らかだったと思います。しかし、もうひとつの軸として物語に内包されていたのは、主要人物の「セシル」、「ローザ」、「カイン」が織りなす三角関係。別に世界を救う光の戦士でなくとも、私たちが現実世界で目の当たりにする、切ない人間関係のことです。

 物語の始まりからすでに恋仲として描かれるセシルとローザ。互いに愛し合ってはいるものの、セシルは自分の境遇や出自を考え、「ローザとは釣り合わないんじゃないか」と心の底で不安視しています。

 ローザの幼馴染でありセシルの親友でもあるカインは、ローザに好意を抱く反面、その思いが届かないことも理解済み。加えてローザはカインを恋愛対象ととらえておらず、この事実がカインの心を蝕(むしば)むキッカケとなりました。

 カインはゲーム中、2度にわたって敵の魔道士「ゴルベーザ」に洗脳され、セシルたちの前に立ちはだかる極めて重要なファクターとなります。その原因の一端となったのは、ローザへの届かぬ恋心、そして親友の恋人を好きになってしまった割り切れない思いがあったのではないでしょうか……。

 実に30年近く前に誕生した『FFIV』。平成から令和の時代へと移り変わった現在ではレトロゲームとして語られていますが、その魅力は全く色あせることがありません。未体験の方にはぜひとも遊んでもらいたい名作RPGです。

龍田優貴

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最終更新:10/20(日) 11:55
マグミクス

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