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映画『宮本から君へ』の助成取り消し、交付要綱も改正。プロデューサーは「文化芸術にとって由々しき事態」と怒り

10/19(土) 15:31配信

ハフポスト日本版

文化庁所管の独立行政法人「日本芸術文化振興会」が、本年度の助成金支援を決めていた映画『宮本から君へ』について、7月に交付内定を取り消していたことがわかった。出演者のピエール瀧さんが麻薬取締法違反で有罪判決を受けたことで、「国が薬物使用を容認するようなメッセージを発信することになりかねない」と判断したという。

また、この決定からおよそ3カ月後の9月27日に、助成金の交付要綱を改正。「公益性の観点」から助成金の交付が「不適当と認められる」場合に、交付内定を取り消すことができるようにした。

何が起きたのか?

日本芸術文化振興会(以下、芸文振)は、政府からの出資(541億円)と民間からの寄付金(146億円)を原資とした運用益を使い、舞台や美術、音楽、映画などの文化芸術活動に助成金を充てている。

芸文振は3月、本年度の助成対象を決定。その中には映画『宮本から君へ』が含まれており、助成金1000万円の支援が決まっていた。しかし、同作に出演しているピエール瀧さんが麻薬取締法違反で執行猶予付きの有罪判決を受けたことで、7月に交付内定を取り消したという。

取り消しの理由は何なのか。芸文振の担当者によると、麻薬取締法違反で有罪判決を受けたピエール瀧さんが出演していることで、「国が薬物使用を容認するようなメッセージを発信することになりかねず、公益性の観点から交付内定を不適当と判断した」という。

助成金の交付要綱や募集案内を改正

また、この決定に伴い、芸文振は9月27日付けで助成金の「交付要綱」を改正。

第8条の「交付の決定及び通知並びに不正等による交付内定の取消し」の項目に、「その他公益性の観点から助成金の交付内定が不適当と認められる場合」という条件が追加された。

また、助成を受けたい人に向けた「募集案内」の内容も変更された。「不正行為等に係る処分」という項目に、以下の説明書きが加えられている。

また、助成対象団体が団体として重大な違法行為を行った場合や、助成対象活動に出演するキャスト又は制作に関わるスタッフ等が犯罪などの重大な違法行為を行った場合には、「公益性の観点」から 助成金の交付内定や交付決定の取消しを行うことがあります。

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最終更新:10/19(土) 15:31
ハフポスト日本版

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