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大型ディーゼル・サルーンの実力は アウディS7 vs メルセデスCLS 400d vs アルピナD5 S 前編

10/19(土) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

ディーゼル搭載のスポーツモデル

ディーゼルはもう死んだとお思いではないだろうか。おそらくそれは正しい。英国での売り上げは26か月連続で低下しつづけており、AUTOCARに届くロードテスト車の多くが給油口に「95RON」(レギュラー)の表記がある。「98RON」(ハイオク)仕様車ならラッキーだ。

【写真】高性能ディーゼルサルーン3台比較 (53枚)

しかしアウディは巨額の資金を投じてル・マンで優勝できるディーゼルを開発し、そのTDIエンジンを今も多くのモデルに搭載している。2世代前まではランボルギーニと5.2LのV10を共有していたS6サルーンやアバントにも使われているのだ。

当時はS7スポーツバックは存在していなかったが、ボディのデザイン違いを除けば基本的にはS6と同じクルマである。これにも今回エキゾチックなエンジンの代わりにミディアムサイズのV6ディーゼルが搭載されている。

これはどういうことだろうか。圧倒的なパフォーマンスを求めるひとびとは600ps級のエンジンを搭載し、今まで以上の速さを持つRS7を選ぶだろう。そこで今回のS7は亜音速級のディーゼル・エクスプレスとしての立ち位置を確立したようだ。刺激の少ないエンジンになったとはいえ、アウディのSシリーズである以上7万ポンド(940万円)は下らない。

ガソリン車を上回る合理性

そこで今回われわれは上品なCLS 400d 4マティックや、少しマイナーだが運動性能は申し分ないアルピナD5 Sを用意して比較してみることにした。これらは異なる個性を持つが、根底にある哲学は共通だ。大型の4ドア・ディーゼルはガソリンと同等の速さを持ちながら、洗練度や経済性では上回っているのだ。

しかも合目的性という観点でいえば、燃費が3km/L以下になることもザラな600ps級のクルマよりも有利とすら言える。

今回の3台の中でも6万8000ポンド(913万円)のS7スポーツバックは、他に6000ポンド(80万円)の差をつけて最も高価なクルマだ。しかし、4WDかつ6気筒ディーゼルで300ps超のパワーと超低回転から湧き上がる71kg-mものトルクは共通だ。

通常のATを搭載する他の2台とは異なり、アウディはDCTを採用しているほか、唯一後輪操舵も備えている。これはアルピナではオプションとなる。

そして並べてみれば一目瞭然だが、アウディがこの3台の中で最も長く、幅広く、低いクルマである。ボディサイズについては次点でメルセデスが、そしてよりコンベンショナルな5シリーズのボディを持つアルピナという順番だ。

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最終更新:10/19(土) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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