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長期テスト トヨタ・カローラ(1) 世界で最も売れるクルマに興奮はあるか

10/19(土) 10:50配信

AUTOCAR JAPAN

初回:興奮するトヨタ・カローラ

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
正直に書くと、新しいトヨタ・カローラ・スポーツの鍵を受け取ったばかりだが、かなり気分が上がっている。今までのカローラなら少し考えにくいことだ。世界で一番売れているモデルだからというわけではない。いや、だからこそ興奮するともいえる。

【写真】トヨタ・カローラ・スポーツ (63枚)

カローラはこれまでも、常に安全で信頼が置ける、平均より少し上のクルマだった。以前から高性能バージョンが存在し、ツーリングカーや世界ラリー選手権(WRC)などでは優れた成績を収めてきた。ごく一般的な仕様の場合、特に競争力を掻き立てられるクルマではないけれど。

自動車史に残るモデルでもある。今年のはじめ、AUTOCARのアワードとして、「アイコンの中のアイコン」にカローラが該当すると主張した。しかし予想通り、一般投票での支持は得られなかった。知名度は高いカローラだが、どこにでもあるクルマに過ぎない面もあるからだろう。

カローラは英国では2006年に姿を消し、オーリスというクルマに入れ替わった。だが歴史ある名前を失わせたわりに、オーリスが大きな注目を集めることはなかった。

そんなカローラが戻ってきた。今回の反応はオーリスの時とは明らかに違う。新しいカローラは見た目からしてナイスだからだ。ちなみに英国では発売前にカローラへと改められるまで、オーリスと告知されていた。

スタイリッシュでドラマチックなエクステリアデザイン。内側には最新の技術が豊富に投入されている。瀕死状態だったカローラという名前をつけた、斬新なファミリー・ハッチバックというだけでなく、実態を備えたクルマだといい切れるだろうか。それを数ヶ月掛けて確かめたい。

180psの2.0Lエンジン版をチョイス

第一印象は良い。カローラのエクステリアデザインは近年のトヨタのトレンドを汲んでいて、シャープなラインと丸みを帯びた面構成が混在する。プリウスやC-HRほど印象は強くないが、結果的にバランスは良いと思う。

このクラスでは充分目立つ存在感があるが、極端でもないから、ライバル達は少し戦々恐々かもしれない。紛れもなく存在感と個性を備えている。過去のカローラには必ずしも備わっていなかった部分だ。

12代目となるカローラが、先代のオーリスと大きく異ることは当然。2006年以来、世界は急速に変化しつつある。当時はアイフォーンすら存在していなかった。

新しいカローラが土台とするのは、TNGAプラットフォーム。英国で選べるのは、トヨタが長年に渡って培ってきたハイブリッドとなる。その呼び方にはセルフチャージ・ハイブリッドというものがあり、追って詳しく触れたい。

過去に試乗したカローラは、プリウスやC-HRにも搭載されていた1.8L版。今回は、最高出力180psの新しい2.0Lエンジンを選んだ。静かで上質で、モーターとエンジンとのパワー推移もシームレスだから、英国編集部でも気に入っているユニットだ。長期テスト導入直後から、燃費は公表値に近い19.2km/Lという数字が出た点も見逃せない。

グレードは一番上のエクセル。装備はとても充実しており、バックカメラとセンサー、LEDヘッドライト、パーキングアシストに運転支援システムのトヨタ・セーフティセンスが備わる。

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最終更新:10/21(月) 16:38
AUTOCAR JAPAN

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