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箱根・岡田美術館で古代にタイムトリップ!?『DOKI土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―』/神奈川

10/19(土) 11:57配信

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■土器や埴輪などから読み解く古代の文化

箱根最大級の規模を誇る美術館〈岡田美術館〉で、10月5日(土)から2020年3月29日(日)までの期間、『DOKI土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―』が開催。

【写真で見る】日本と中国古代のやきものや青銅器約80点が一堂に展示

日本と中国古代のやきものや青銅器約80点が一堂に展示されるこの展覧会。併せて、中国との交流の中で発展したペルシア陶器が初公開されます。

展示内容を説明する前に、土器と埴輪の違いって? 青銅器ってなに? という方も多いかと思うのでここで少しおさらい。

まず土器とは、粘土を素焼きした器のこと。日本で土器が誕生したのは世界の歴史の中でも古く、およそ1万3000年も前のこと。当時ほとんどの土器に縄目文様がついていたことから、縄文土器と名づけられ、時代名称の由来にもなったのだそう。煮炊きや貯蔵などに用いられていたようですが、縄文や粘土紐の貼り付け、透かし彫りなど、その模様の緻密な美しさは惚れぼれしてしまうほど。

土偶は人や動物をかたどった土製品のこと。日本で定義されているものは、縄文時代(紀元前15000年~紀元前400年頃)につくられた素焼きの人形で、その当時は時期・地域によってさまざまな種類のものが登場したようですが、膨らんだ胸や腹のように女性的な体の特徴を備えたものが多いことから、安産、子孫繁栄、豊穣などを祈願する祭祀に用いられたものと考えられています。

古墳時代(3世紀後半~6世紀)、権力者の墳墓(古墳)の上に並べられた素焼きのやきものを埴輪と呼びます。最初は筒形でしたが、次第に権威を示す家屋や道具、動物、人物へと時代を重ねるごとに変化していった埴輪の形。そこからは、当時の人々の生活や風俗が想起されます。

青銅とは銅と錫の合金のこと。それを器にしたものが青銅器で、古代の西アジアを起源に世界各地でさまざまなものが作られています。中国では紀元前2000年頃に誕生。殷・周時代のものは、技術・芸術両面で最高峰と言われています。その中でも「中国古代美術の白眉」と言われる殷の青銅器は、祭りの際の器(祭器)として使用され、王権のシンボルとなる重要なものなのだそう。

■文様の意味を読み解いたり、中国の名品と対比させたコーナーも

展覧会の見所は、まず、初公開作品を含む岡田美術館が収蔵する土偶5点と埴輪17点。山形やハート形など縄文時代後期のものから、土偶の代表とも言える晩期の遮光器土偶や、鶏や馬具をつける飾り馬、髪をまとめ顔に赤い化粧を施す女性、冑をかぶる武人の埴輪など、個性豊かなラインナップです。

また、土器や青銅器に描かれた文様の意味や、日本と中国の名品を比較するコーナーも。

なかなか機会がないと知ることがない古代の文化。そこには日本や中国の今をかたちづくった輝かしい歴史が眠っています。中国との文化の違いを、ここでじっくりと比べてみるのも新たな視点に気づくことができそうで、勉強になりそうですね。

会期中には文化庁美術学芸課主任文化財調査官の原田昌幸氏や、岡田美術館館長の小林忠氏による講演会、ギャラリートークも。開催期間も来年の3月までと長いので、ぜひチェックしてみてください。

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最終更新:10/19(土) 11:57
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