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まるで別の店みたい ファボーレ増床 館内広々 買い物満喫

10/20(日) 1:11配信

北日本新聞

 「別の建物になったみたい」「売り場巡りが楽しい」。19日に増床リニューアルオープンしたファボーレ(富山市婦中町下轡田)には、開店直後から大勢の買い物客が詰め掛けた。新店の追加と既存店の改装が館内全体に新鮮味を与え、来店客は増築棟と既存棟を行き来しながら、買い物を楽しんだ。

 増床工事に伴い、8月半ばから一部店舗を除いて休業しており、2カ月ぶりの全面開業を迎えた。開店前には約6千人が並んだ。オープンと同時に来店した富山市西田地方の遠藤眞千子さん(48)は「この日を楽しみにしていた。店が様変わりして別の建物になったみたい」とテナント全体の7割を刷新した大規模改装に驚いた。

 既存棟と増築棟は複数の連絡通路でつながり、館内をぐるりと回遊できる買い物動線の良さが特徴。同市婦中町持田の山岸真矢さん(37)は「新しい店を気軽に見て回れる」と売り場巡りを満喫した。

 増築棟には北欧発のファストファッションブランド「H&M」、北陸初出店の「Mt.石井スポーツ」、既存棟には最新雑貨がそろう「ロフト」、大型子ども用品店「アカチャンホンポ」などが並んだ。キッズコーナーには、人の動きに反応して映像が変わるデジタルサイネージ(電子看板)が導入され、親子連れでにぎわった。

 フードコートは約900席に拡大。窓辺の小上がり席で3歳と0歳の子どもと昼食を取った同市奥井町の片岡淳さん(31)は「子どもを横に寝かせられるので助かる。子育て世代に優しい店になった」と笑顔を見せた。食物販の専門店を集めたエリアでは、レモネードやバームクーヘンなどが人気を集めた。

■増税・後継者不足で逆風 中心商店街に追い打ち

 ファボーレの増床リニューアルによって増えた専門店は71店に上り、新たな商店街の誕生に匹敵する規模だ。富山市中心部の既存商店街への影響は大きい。

 19日は同市総曲輪3丁目のグランドプラザでイベントが行われたが、客足は鈍かった。総曲輪通り商店街の「靴のオーマツ」店主、松本知子さん(51)は「いつもより人通りが少なく見える」と話す。「19日は忙しくないだろうなと思っていたけど、やっぱりね」と苦笑いした。

 「来るべきものが来たという印象だ」。協同組合中央通商栄会の黒田輝夫理事長はファボーレ増床を警戒する。「商店街は後継者不足や消費税増税といった逆風の中にあり、廃業の動きが加速するかもしれない」と危機感をにじませた。

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最終更新:10/20(日) 8:06
北日本新聞

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