ここから本文です

【日本シリーズ】ソフトバンク・千賀 グラウンド外でもどんどん大きくなる背中

10/20(日) 17:04配信

東スポWeb

 日本一3連覇へ白星発進だ。日本シリーズ第1戦は19日、パ・リーグ2位からの下克上日本一を狙うソフトバンクが7―2で巨人を下して先勝。3年連続で日本シリーズ開幕投手を務めたエースの千賀滉大(26)が、7回3安打1失点の好投で勝利に導いた。鷹の大黒柱が面目躍如の投球で「打倒巨人」の勢いを加速させた。

 絶好調とは言えない状態だったが、これぞエースという大一番に強い投球だった。この日の千賀は気迫を前面に押し出すわけでもなく、どこか淡々としていた。それでも初球に投じた真っすぐは159キロを計測。内に秘めた高ぶる思いがボールに伝わっていた。

 初回は打球を外野に飛ばされることなく3つのアウトを奪った。2回に阿部に初球の真っすぐを狙い打たれて先制弾を献上したが、中盤までHランプがともったのは、この1本だけ。今年の交流戦で本塁打を含む3打数3安打と打ち込まれた丸には、158キロの真っすぐで空振り三振を奪うなど無安打に封じて雪辱。内角をしっかり突いて相手のキーマンを攻め切り、第2戦以降の戦いにもつながる投球だった。

「すごい声援の中で勝てたのは大きい。日本シリーズは初めてじゃないので、少しは落ち着いていられた」。過去に2人しかいない3年連続の日本シリーズ開幕投手という名誉に恥じない投球でチームを勝利に導いた。

「エースは周りが決めること。周囲に認められて初めてエース」とは千賀の定義。マウンド上でパフォーマンスを発揮することだけがエースではない。今年、千賀のある行動がチームに認められた。シーズン序盤のメットライフドームでの西武戦の試合前練習でのこと。右腕は釜元豪外野手を引き連れて、西武・秋山の元を訪れた。

「豪をご飯に連れて行った時に、秋山さんを参考にしているって話を聞いたので紹介したんです。顔見知りになれば、次に会う時から相談できるでしょ」

 近年、オールスターゲームや日本代表の常連になった千賀。「還元じゃないけど、若い子たちのために、そういう橋渡し役ができればいいなとは思っています。僕だからできることもあると思うので」

 故障離脱した主力の穴を埋めて前半戦でブレークした釜元が「千賀さんじゃなかったらできないこと。ご飯に連れて行っていただいた翌日の行動ですからね。本当にありがたかった」と感謝したのは言うまでもない。

 ルーキーの甲斐野や二軍で奮闘する田中を日頃から気にかけ、投手だけではなく野手の面倒見もすこぶるいい。グラウンドの外でも、エースの背中はどんどん大きくなっている。

 大事な初戦で7回を投げ切って3安打1失点。千賀が開幕投手を務めた日本シリーズは無敗継続だ。「ON対決」以来、打倒巨人に燃えるソフトバンク。エースが、ここぞで負けない投球を体現し、チームをさらに鼓舞する。

最終更新:10/21(月) 16:47
東スポWeb

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事