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好調“カップ入りスープ”市場、トップ商品「じっくりコトコト こんがりパン」誕生のきっかけとなった“思いつき”とは/ポッカサッポロフード&ビバレッジ

10/20(日) 14:10配信

食品産業新聞社ニュースWEB

スープ市場が好調に拡大している。市場規模は2000年から約20年間で1.9倍となり、今年は前年比1.1%増の1240億円の見込み(ポッカサッポロフード&ビバレッジ調べ)。その中で最大構成比は、お湯を入れて作る、いわゆるインスタントスープで約888億円。うち、カップ入りインスタントスープは370億円を見込む。

そのカップ入りスープの単品ランキングで2018年度のトップに立ったのは、ポッカサッポロフード&ビバレッジ「じっくりコトコト こんがりパン コーンポタージュ」だ。同社はカップ入りスープの好調を受け、宮城県にカップ入りスープを製造する仙台工場を新設し、冬場の最盛期に向け8月下旬から稼働している。

「じっくりコトコト こんがりパン」シリーズ開発の背景には、担当者のささいな好奇心が役立ったという。

もともと、同社は2002年にスープを手軽にアレンジできるトッピング具材として、人気キャラクターの“こげぱん”をイメージして商品化した「こげぱんクルトン」を発売。しかし、残念ながらこのトッピング具材はあまり売れなかったという。

ただ、開発担当者がひょんな思いつきで、このクルトンをカップスープに入れてみたところ、おいしいことに気がついた。そこで、よりスープと相性の良さそうなパンに目をつけ、パン生地を2度焼きすることでカリッとした食感と香ばしさを強め、スープによく合う設計にした。また、スープに浸すことでユーザーの満足度を高めることも発見したという。そして、カリカリパンとスープの食べ合わせは、誰もが一度は食べたことがある味わいなのに、カップスープで商品化されていなかったことから、すぐに商品化に踏み切った。

2002年に発売した「じっくりコトコト こんがりパン」シリーズは人気となり、累計販売数は5億個を突破。今回の新工場は同社にとって4つめのスープ工場になるという。同社のカップ入りスープの過去最高の年間販売数量は、約280万ケース(17年度)だったが、仙台工場の新設で年間160万ケースの製造能力が加わり、従来に比べ約1.5倍の商品供給が可能になった。

同社スープ食品事業部の黒柳伸治部長は、同工場でこのほど行われた説明会で、「スープ事業のさらなる成長を目指しており、スープ事業の中でも注力カテゴリーであるカップ入りスープの安定供給体制の構築が急務でした。(供給量が増えることで)今後は、定番品の安定供給とともに、さまざまな挑戦が可能となります」と話した。

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最終更新:10/20(日) 14:10
食品産業新聞社ニュースWEB

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