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『マレフィセント2』3面上映×4Dで飛行シーンに没入!「4DX with ScreenX」体感レポート

10/20(日) 17:09配信

CINEMORE

視界270度の「ScreenX」と体感システム「4DX」が融合

 IMAX、3D、4D、極音上映や爆音上映、応援上映……今や、作品に合わせて観客が多様な楽しみ方を選べる時代だ。その中で、一風変わった「ScreenX」という上映形態をご存じだろうか?

 韓国発祥のこの上映システムは、一言でいうと「3面上映」。前方と左右の計3つのスクリーンで、270度広がる映像を楽しめる、という何とも遊び心のある代物である。要所要所で画面が拡張され、映画の世界に入り込んだような没入感を得られるのが売りだ。

 ScreenXは2015年に生まれ、日本には世界8カ国目となる2017年に上陸。グザヴィエ・ドラン監督の『Mommy/マミー』(14)のように、劇中で画面が広がっていく、という仕掛けは大いに注目され、これまでにも『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』(17)や『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)等の作品が上映されてきた。

 そこからさらに時代は進み、東京・池袋に7月にオープンしたグランドシネマサンシャインと10月にオープンした静岡県のららぽーと沼津では、ScreenXに4D上映を掛け合わせた「4DX with ScreenX」という究極形態の上映を楽しめるという。日本における4Dにはいくつかパターンがあるが、グランドシネマサンシャインは「4DX」。座席が動く、風が吹く、水が吹き出すなど約12種類の特殊演出が作品を盛り上げる。

 この2つが合わさったら、一体どんな感覚で映画を「体感」できるのだろうか。今回筆者は、ディズニーの人気ヴィラン(悪役)を主人公にした映画『マレフィセント』(14)の続編『マレフィセント2』(19)の上映に参加。想像以上に作品世界とマッチした「トリップ感」に、大いに驚かされた。その模様を、作品のレビューと共にお届けする。

視界に入りきらないほどの映像に「包まれる」

 「4DX with ScreenX」の鑑賞料金は、通常の鑑賞料金に+1,500円(ららぽーと沼津は1,400円)。グランドシネマサンシャイン内だと、3Dは+400円、IMAXは+700円、IMAX3Dと4DXは+1100円だから、値段的にも最上級となる。その分、内容にも期待が膨らむというものだ。ちなみに、ScreenXは+600円なので、単純計算だと200円お得。

 映画館のスクリーンに向かうまでの景色は、大体ゲートを抜けると客席の脇につながっているもの。しかし今回の「4DX with ScreenX」で興味深かったのは、ゲートを抜けて扉の内に入ると、既にスクリーンが広がっているということだ。通常であれば客席横にある壁が、スクリーンになっているというScreenXならではの光景といえよう。

 ちなみに、メインスクリーンは幅13.6m×高さ5.8mとのこと。客席は全160席(16×10列)だが、4D上映館の中でも前方にしっかりスペースがある方で、荷物を置くことができるため便利だ。4D上映の多くは、鑑賞前に荷物を預けるパターンが多いが、グランドシネマサンシャインではロッカー利用のほか、リュックサック程度なら持ち込みも可能。危険がないように上映前にスタッフがチェックするという、さながら遊園地のアトラクションのような手厚さが印象的だった。

 さて、上映開始である。まず気分を高揚させてくれるのは、ウォルト・ディズニー・スタジオのあのロゴが、いきなり3面スクリーンいっぱい、270度で広がることだ。実際、観客の多くが、頭を左右に動かして視界いっぱいに広がる映像に驚嘆していた。筆者が鑑賞したのはF列とちょうど真ん中の席だったが、正面を観ているだけでは視界に収まりきらないのだ。

 逆に言えば、最後尾から観ても、真ん中で観ても、それぞれ違った体験になるということ。最後尾から観れば悠々とした気持ちで画面が拡張する姿を楽しめるだろうし、真ん中辺りで観れば視界以上に画面が拡張するギミックを通して、作品世界により深く陶酔できるはずだ。

 眼前に広がる光景に圧倒されていたら、共鳴するように4DXが効果を発揮し始める。後ほど作品の中身については詳しく紹介するが、『マレフィセント2』は主人公のマレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)が空飛ぶ魔女のため、冒頭から末尾まで、飛行シーンが連続する構成になっている。このつくりが、ScreenX、4DXと抜群に相性が良い。

 4DXの座席の可動は「揺れる」というよりは「うねる」に近く、マレフィセントが急上昇や急降下するシーンにおいては、画面のスピード感も相まって「重力」を強く感じられる。さらに風(前から吹きかけるもの・座席のヘッドレスト部分から出る温風など数パターンあり)や水(液状のもの、水蒸気などこちらも多種あり)などが組み合わさることで、観客はマレフィセントと“同化”し、風を切って空を舞う感覚を追体験できるのだ。

 その際の視界は270度いっぱいに画面が広がっているため、言ってみればVRに近い状態。ただ、VRは視界に特化した没入感があるが、「4DX with ScreenX」においては五感すべてで“味わう”ため、より生きた感覚として体に刻まれていく。

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最終更新:10/20(日) 17:09
CINEMORE

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