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不登校きっかけに30年近く…暴力から別居し早4年 “ひきこもる40代息子”を抱えた母親の苦悩

10/20(日) 18:02配信

FNN.jpプライムオンライン

40代の息子がひきこもり…母の苦悩と不安

今年6月、元農水事務次官が長男を殺害したとされる事件では、「川崎の殺傷事件が頭に浮かんだ」という供述に注目が集まった。

【画像】佐藤さん(仮名)の息子が10歳だったころは元気に学校に通っていた

ひきこもりと事件をただちに結び付けることは控えなければいけないが、ひきこもりの中高年を抱える親は、ここまで思いつめるのかと考えさせられる事件だった。

名古屋市に住む“ひきこもり状態”の40代の息子を持つ母親を、去年、そして今年と取材。変わらぬ切実な実態が見えてきた。

名古屋市在住の佐藤さん(仮名)。去年1月の取材当時、68歳。

佐藤さん:
帰ってきたら、これ(玄関の写真)に話しかけるんです。「きょう一日元気だった?元気にしていますか?」…これくらいの時に戻ってみたいなと思いますね

写真は家族でハワイ旅行に行った時のもの。当時息子は10歳で、元気に学校に通っていた。しかし…

佐藤さん:
ドアチェーンかけて開けないわけだから、私たちが(家に)入れないですよね。閉じこもっているというか

中学生の時に不登校になり、それがきっかけでひきこもりに。30年近く続いていて、40歳をこえた。そして暴力も振るうように…。

佐藤さん:
殴る、蹴るということが、結構長く続きましたね。逃げるしかないし、あの子も何かを伝えたかったんだと思いますけどうまく私に伝わらないし、(息子を)受け入れてあげる包容力がなかった

暴力から身を守るため、自宅を出た佐藤さん。息子(43)も一人暮らしで生活保護を受けているが、将来への不安は尽きない。

電車の乗り方で悩みも…ひきこもる人や家族を支援

名古屋市中村区でひきこもりの支援をしている、NPO「名古屋オレンジの会」。

10年前から、ひきこもりの人の自立支援や家族の相談にあたってきた。相談会は週2回開かれていて、親の平均年齢は60代、子どもは30代だ。

ひきこもりの子をもつ親:
下手したら私たちが死んだら、そのまま放っておかれるかもというのがあるじゃないですか、極端な例ですけど。本人たちはそれなりに蓄えもあるし、自分のことは自分でやるからと言っていますけど、どうなるか分からないですよね。急に倒れちゃったりするとか

名古屋オレンジの会 山田孝介代表:
ただ非正規の収入だけだと、誰かの周りの支えがないと暮らしていけないという状況の中で、いっきに親御さんの介護問題とか入ると、仕事できないとなっちゃう。そうすると本人の収入が絶たれて、その瞬間から世帯全体で大変になる

この日、山田さんは30年近くひきこもっている佐藤さんの息子のマンションへ。なんとか会えないか…家族に代わって本人を訪ねる「訪問支援」も会の大切な活動だ。

3年ほど前から通っているが、これまでに会えたことは一度もない。

買い物にも出かけていない可能性もあるとカップラーメンなど、食べ物も持ってきた。しかし…

山田代表:
残念ですがお会いできずに物だけ置いてきました。粘り強くやるしかないですね

今回も会えず…。息子の状況はすぐに母親の佐藤さんに伝えられた。

山田代表:
今日(息子さんの)おうちのほう、伺ってきて

佐藤さん:
いました?

山田代表:
反応がなかったんですけどメーターとか見ると、使われている痕跡はあるのでたぶん生活はされているんじゃないかなと

佐藤さん:
時々そうやってオレンジの会と交流があれば、(息子が)生きているんだなということで、親としてもうちょっと先まで望むところですけど、中々難しいですね

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最終更新:10/20(日) 18:02
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