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失速するアトレティコ…シメオネ「仕事に励む人間と責任をなすりつける人間を見極める良い機会」

10/20(日) 23:05配信

GOAL

19日のリーガ・エスパニョーラ第9節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのバレンシア戦を1-1のドローで終えた。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、結果が出ない現状に対して、チームの再構築のために「働き続ける」以外にできることはないと強調している。

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前半にFWジエゴ・コスタのPKで先制に成功したアトレティコだが、後半にはバレンシアの反撃に遭い、MFダニ・パレホに直接フリーキックを決められて同点で試合を終えた。リーガのここ3試合の成績はすべて引き分けで、ここ6試合では1勝4分け1敗と、結果が出ない状況が続いている。

試合後会見に出席したシメオネ監督は、多数の主力選手が入れかわった今季、苦労を伴うのは必然であることを強調した。

「なぜ勝ち点を獲り逃しているのか? それは私たちが新しいチームだからにほかならない。私たちはプレーに興じることに慣れていかなくてはならないが、試合の各時間帯をコントロールするためのバランスを欠いている。相手が局面ごとに見せるプレーを解決できないでいるんだ。まだまだ、取り組むべき仕事は多い」

シメオネ監督はこの試合の後半、早い段階で交代枠を使い切ったが、その意図はどこにあったのだろうか。

「望むように意見すればいい。後半は前半とは違い、彼らの攻撃を何度も受けることになった。ロディとレマルの投入ついては、そうすればもっと良い形で攻撃を仕掛けると思ったが、しかし彼らと交代したマリオ(・エルモーソ)とサウールがプレーしていた前半の方が良かったのも、また事実だ。マルコス・ジョレンテを入れた理由については明らかで、バレンシアの中盤がジョアン・フェリックスの背後を起点に攻撃を形づくっていたためだった。だからジョアンをコスタとともに2トップとしてプレーさせた」

シメオネ監督はこの試合でロディをベンチスタートとして、本職がセンターバックのエルモーソを左サイドバックのスタメンに起用。これによって、ビルドアップ時の3バックの左はエルモーソが担当し、普段はそこに入るサウールがより攻撃に参加できるようになった。

「マリオのポジションについては危惧していたこともあり、実際に何度か苦しんだり、逆にうまくプレーを解決できたりすることもあった。彼が左サイドにいれば、誰かが後方まで下がってボールを出す必要がなくなる。マリオとヒメネスがビルドアップのパスを出せるわけだからね。そしてサウールはより攻撃的な選手で、今日みたいな位置でプレーできるならば相手のペナルティーエリアに力強く入り込んでいける。前半はあのエリアでの攻撃が鍵を握っていた」

「しかしながら、後半に入ると様相が変わった。トーマスはプレーリズムを維持できず、なおかつイエローカードを1枚受けていたし、コケ、サウール、レマル、ジョアン、アリアスでプレーすれば、より攻撃的になると思っていた。だが結果としては、前半のチームの方が攻撃的であったと言える。より守備的だと思ったものが逆に攻撃的であったりするのが、フットボールの素晴らしいところであるわけだが」

シメオネ監督はまた、この会見を通じて選手たちに「働き続ける」必要性を説いている。

「単純なシーズンになると考えていた人がいれば、それはその人の考えでしかない。やるべきことは多い。こうした状況では、誰かに責任をなすりつけようとする人もいれば、ただ黙々と仕事に取り組む人もいる。現在は仕事に励む人間と反対側に立つ人間を見極める良い機会になるだろう。責任をなすりつけたい人間は私とはうまくやっていけないし、働きたいと思っている人間とはうまくやっていくことができる」

「モラタとジエゴ・コスタの得点力不足について? 彼らのように、とても立派な選手たちに助言を与えるのは難しい。とにかく進むべき道は働くこと、執着し続けること、物事を解決するためにもっとシンプルになることにほかならない。いつかヒザにでもボールが当たり、枠内に転がるだろう。そういうものなんだよ」

「私たちは、いつだって責任者を探してしまう。しかし、すべきことは働いて、働いて、働き続けることだけだ」

取材・文/江間慎一郎

最終更新:10/20(日) 23:05
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