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スマートコントラクトが、ホンジュラスのコーヒービジネスを変える

10/20(日) 8:00配信

CoinDesk Japan

農業に特化したブロックチェーン・プラットフォーム「グレインチェーン(GrainChain)」は、ホンジュラスのコーヒー・ビジネスを変えようとしている。

コーヒー豆農家を支援

システムのローンチは2019年9月24日(UTC)に発表された。年間700万袋を輸出するホンジュラスのコーヒー豆のわずか2%からのスタートだが、これは「オーガニック・フェアトレード市場の10~15%」に相当するとグレインチェーンのCEO、ルイス・マシアス(Luis Macias)氏は語った。同氏は取扱量を拡大したいと考えている。

グレインチェーンのホンジュラスでの展開は、コーヒーとテクノロジーの双方において、ブロックチェーンをグローバル・マーケットに適応させるものとなる。

5月、スターバックス(Starbucks)は、農場からコーヒーポットまで、コーヒー豆の履歴を把握したいと望む消費者のために、マイクロソフトのアジュール(Azure)・ブロックチェーンを使ってグローバル・コーヒー・サプライチェーンを追跡すると発表した。

スターバックスのモバイルアプリには味や香りの特徴、産地情報が表示されるが、グレインチェーンのスマートコントラクト・ベースのエコシステムはコーヒー生産の現場の資金調達を対象としている。

グレインチェーンのプラットフォームは、コーヒー豆を栽培しているホンジュラスの農家と、豆を世界中に送る輸出企業をつなぐ。

「これは、銀行、保険会社、ベンダー、協同組合、輸出企業、そして農家のすべてがひとつのプラットフォームに参加することができる初めてのソリューション」とプラットフォームに参加しているローン保証企業コンフィアザ・ホンジュラ(Confianza Hondura)の代表、フランシスコ・フォルタン(Francisco Fortin)氏は述べた。”

「サプライチェーンの信頼を高めることになると感じている」

農家と銀行のより強い信頼関係

マシアス氏はまず、ホンジュラスの金融機関に自身で「トップセールス」を行った。銀行は、季節産業であるコーヒー農家にとって資金を調達するために欠かせない存在。

「銀行は農家への融資方法についてのソリューションを探していた。しかし銀行は融資を認めたとしても、まだ、その方法がわからなかった」とマシアス氏は述べた。

マシアス氏はすでにテキサス州とメキシコの農場で、コーヒー豆からバイヤーまでを追跡するグレインチェーンのシステムをテストしていた。2つの事例はモデルケースとして銀行に提示された。銀行はすぐに同社のシステムを採用した。

農家もプロジェクトに参加している。ローンチ時の参加者にはフェアトレード・コーヒー、オーガニック・スペシャルティ・コーヒーの生産者が含まれているとマシアス氏は語った。

「コーヒー生産の社会的側面に変化をもたらそうとしている人々が参加している」

農家は、銀行とより強い信頼関係を結べることを喜んだ。これは、より多くの融資を行おうとする銀行からの新たな資金の動きを示した。

「技術的な支援と資金を持つと、多くのことが変化する」と農家のジャーマン・デルシド(German Delcid)氏は語った。

「資金調達へのアクセスと支払いの保証は、我々の農場に大きな影響を与えると感じている」

グレインチェーンの最大の課題は輸出企業とバイヤー。マシアス氏によると、彼らはスマートコントラクト・システムが彼らのサプライチェーンにもたらすメリットをすぐには理解できなかった。

しかし、中間業者の排除、融資の確保と返済、管理費の削減など、テクノロジーによるコスト節減の可能性を理解すると、彼らもプラットフォームに参加した。

輸出企業はテクノロジーを利用すると、さらなる利益の可能性があることに気づいたとマシアス氏は述べた。ブロックチェーンの各ステップ自体がマーケティングにおけるキャッチフレーズとなった。

「イタリアやマイアミのバイヤーに、経由したルート、使用した材料、肥料など、コーヒーのすべての履歴を正確に示すことができれば、大きなマーケティング・チャンスになると彼らは考えた」

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最終更新:10/24(木) 15:06
CoinDesk Japan

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