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三井住友カード、決済データを統計化して提供、マーケティングに必要な「3つのデータ」活用を実現

2019/10/21(月) 8:00配信

MONEYzine

 三井住友カードは10月18日、データ分析支援サービス「Custella(カステラ)」の提供を開始した。

 このサービスは、三井住友カードが保有するキャッシュレスデータを、個人・加盟店が特定できないよう統計化された顧客属性データ(新規、リピーター、インバウンド)や、顧客行動ごとに集計し、統計化された購買実績データ(平日、休日、時間帯、エリア)など、さまざまな切り口で集計したり、データを「見える化」するツールを提供するもの。

 ここで言う「キャッシュレスデータ」とは、「三井住友カードが保有するクレジットカード等による取引等に関するデータ」を指す。

 「Custella」は3つのプロセスからなる。まず、データの「インプット」が行われ、そしてデータの「集計、分析(統計化)」を経て、「アウトプット」される。

 インプットされるデータは、ファーストパーティデータ(三井住友カードが保有する加盟店売上や会員属性などのデータ)、セカンドパーティデータ(取引先企業が保有する各種データやPOSデータデータ)、サードパーティデータ(第三者が保有するデータ、天候データ、クチコミなど)の3つを網羅している。

 インプットされたデータは、集計、分析(統計化)フェーズに移り、AIを活用して、リピーター分析、新規顧客分析、商圏分析、インバウンド分析などが行われる。

 続く、アウトプットフェーズでは、集計・分析の結果が、分析ツール「Custella Analytics」や、レポーティングツール「Custella Analytics」で閲覧したり、活用することが可能になる。

■「Custella」のサービス構成

 「Custella」は以下の3つのサービスから構成される。

 「Custella Insight」は、取引先企業に関するキャッシュレスデータ(売上など)に、統計化された顧客属性データ、購買実績データ、業界消費動向データなどを掛け合わせた分析データをウェブツールでいつでも閲覧可能とするサービス。

 「Custella Analytics」は、取引先企業ごとの課題やニーズに対して、キャッシュレスデータと取引先企業が保有するデータや天候データなどを掛け合わせた分析、独自の切り口での詳細分析、考察レポートを提供するサービス。

 「Custella Promotion」は、Custella InsightとCustella Analyticsにおける分析結果をもとに、取引先企業などにおけるプロモーションのサポートを行うサービス。具体的には、最適なプロモーションターゲットのセグメントを抽出するとともに、三井住友カード会員向けのダイレクトメールサービスや加盟店送客プログラム「ココイコ! 」などとの連携サービスを提供する。

 「ココイコ! 」は、三井住友カードが発行するクレジットカード会員を対象とした加盟店送客プログラム。事前にエントリーし、優待加盟店でクレジットカードを使うとポイントやキャッシュバック特典がもらえるサービス。

 三井住友カードは、Custella Promotionのサービス詳細を後日発表するとしている。

■サービス開発の背景

 インターネットが普及し、PCやスマートフォンが手放せなくなってくると、多くのデータが企業に蓄積されてくる。多くの企業が自社で保有するそれらのデータを分析し、顧客体験の向上、製品・サービス開発などに取り組んでいるが、三井住友カードが指摘するように、自社のデータだけでは効果的な経営戦略の立案・ヒット商品の開発・有効な販売促進手法などが見いだせない企業や、データの活用方法自体に課題を抱えている企業もある。

 三井住友カードは2019年4月の組織改定の際に「データ戦略室」を新設し、保有する膨大なキャッシュレスデータを戦略的に利活用するため、準備を進めてきた。

 今回のデータ分析支援サービス「Custella」は、取引先加盟店、提携先企業のほか、地域経済の活性化やキャッシュレス推進に取り組む自治体などが主なターゲットとなる。

 同社は、取引先の課題やニーズに合わせ、キャッシュレスデータと取引先企業が保有する各種データや天候データなどの外部データとの掛け合わせ分析や、AIなどのテクノロジーを駆使した将来売上予測などの分析手法、サービスも提供する。

最終更新:2019/10/21(月) 8:00
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