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ロボット審判による誤審も野球の未来へのマイルストーン?

10/21(月) 13:11配信

J SPORTS

MLBの若手有望株のための教育リーグ、アリゾナ秋季リーグで起きた、ロボット審判による判定が話題を呼んでいるようだ。

ロボット審判と言っても、AIが判定を下す訳ではない。本塁後方のスタンドに設置された電子デバイスがストライクゾーンを通過したかどうかを判定し、主審はiphoneを通じてその情報を受け取り、それを参照してジャッジを下すもので、電子判定とは異なるコールをする権利も有している。また、これは一般的には「ロボット審判」と扇情的に呼ばれることが多い(ここでもそれに倣う)が、正しくはAutomated Ball - Strike System という名称だ。

問題のコールは、現地時間15日ソルトリバー・フィールズでサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナーでプレーするジェイコブ・ヘイワード(彼はシカゴ・カブスのジェイソン・ヘイワードの弟でもある)に投げ込まれた膝下に大きく落ちるカーブに対してのものだった。ゾーンからは外れたように見えたが、主審の判定はストライク。この様子は、MLB Pipelineの公式インスタグラムでも公開されている。納得のいかないヘイワードは抗議したものの、判定が覆らないどころか彼は退場処分となった。

そもそもこのロボット審判は、一塁盗塁や内野手の極端なシフト禁止、投手交代時以外の選手や監督・コーチのマウンドビジット禁止などとともに、独立リーグのアトランティック・リーグで、MLBとの提携により今季から試行されていた。その後アリゾナ秋季リーグでも実施され、来春のスプリングトレーニング(キャンプでのオープン戦)での試行も検討されているという。

個人的には、今回の「誤審」も驚くには値しないと思う。今後、データを蓄積していくことで解決できることだからだ。

ぼくは、この夏アトランティック・リーグを実際に取材した。その際、あるアンパイア(彼はロボット審判には極めて否定的だった)は、ストライクゾーンは平面ではなく立体的であることを指摘し、ボールゾーンからストライクゾーンをかすめていく投球、またはその逆のケースを例に挙げ、「それらを正確に判定する能力は人間の方が上だ」と主張していた。

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最終更新:10/21(月) 13:11
J SPORTS

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