北海道の秋サケ漁が今年も振るわない。盛漁期にあたる10月前半になっても漁獲が伸びず、今年も不漁は避けられない見通し。最終的な漁獲量は、歴史的な不漁として記憶に残る2017年(約5万1000トン)水準か、下回る可能性がある。
北海道漁業協同組合連合会(道漁連)によると、18日現在の累計漁獲量は前年同期比15%減の3万8442トン。今後の漁は道南や日本海の一部で12月中旬まで続くが、主力海区は11月末までに順次終漁するため、残る漁期は実質1カ月となった。
10月中旬以降の漁獲量は例年おおむね1万トン前後、多い年で1万5000トン程度。ここ2年を振り返ると10月20日以降、漁期終了までの上積みは18年が約1万2000トン、17年が約7000トンだった。仮に1万トンを加算しても11月末時点の漁獲量は5万トン前後が現実的なラインだ。
道連合海区漁業調整委員会によると、10日現在の沿岸漁獲尾数は前年同期比14%減の1140万1000尾。海区別ではオホーツク18%減、根室8%減、えりも以東13%減、えりも以西32%減。日本海のみ28%増と前年を上回る。最終的な全道来遊数(沿岸・河川含む)も17年(1737万尾)以来、再び2000万尾以下となる可能性が高い。
昨年は「5年魚」来遊が平成以降で最も少なく、「4年魚」は平成以降の平均の8割、「3年魚」も7割程度だった。今年の来遊予測では昨年の4年魚が5年魚として成長して平年並み、全体の来遊量はやや増加するとみていた。
道総研・さけます内水面水産試験場(北海道恵庭市)さけます資源部の畑山誠研究主幹は、今年の来遊について詳細は分析中としながらも、「今年の5年魚は3年魚、4年魚の時も比較的来遊状況が良く、今年も期待したが、想定より伸びなかったか。その後に続く世代も伸びていない可能性がある。9月の沿岸水温が高めで河川に直行する魚が多く、定置網へのかかりが良くなかった可能性もある。今後、調査を進めていきたい」と話している。
[みなと新聞2019年10月21日付の記事を再構成]
最終更新:2019/10/21(月) 11:57
みなと新聞




















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