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海外ミレニアル世代に起こる「サスティナブル・ファッション」とは?

10/21(月) 17:00配信

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最近若い世代を中心に、ソーシャルメディアを使ってファッションにサステイナビリティーを求める活動がみられる。

個人消費者が大きなカギを握るファッション業界において、トレンドを作る若者から起こるサステイナビリティ活動は、スマートフォンを駆使する彼らならではの業界に訴えかける活動といえるだろう。

今回は、今若い世代がファッションにサステイナビリティーを求めている理由、ファッションをサステイナブルにしようとする様々な取組みを、オランダの活動を例にして紹介する。

忘れてはならないファッション業界の大惨事、ラナプラザ

サスティナブルファッションのムーブメントを起こすきっかけとなったのが、2013年4月24日にバングラデシュで死者1134人、負傷者2500人以上を出す最悪の惨事だった。

起きた原因は震災や津波など自然災害ではなく、ファッション産業が引き起こした完全な労働災害である。

事故は前日に予兆が出ていた。前日の4月23日、壁や柱にひびが入っているのを発見したラナプラザの従業員らがその事実をマネージャーに報告、地元警察は検査のための退去命令をマネージャーに出していた。

しかし、ビルのオーナーであるラナ氏は問題ないと主張。工場のマネージャーらはその意見に従い、従業員に仕事に戻らなければ、解雇の可能性があるとも話していた。

8階建て5つの縫製工場が入居しているビルでは、Benetton, Mango, Primark, Walmartなど、錚々たる欧米ビッグブランドの服飾品の下請けをしていた。

解雇を恐れた従業員がいつも通り出勤した翌日、午前9時頃にビルが停電し、違法に増築したビルの上層部に設置された発電機が稼働した。発電機の振動と動き出したミシンなどの機械の振動が共鳴して建物を揺らし、8階建てのビルの崩壊を引き起こした。

ファッション産業の汚点となった未曾有の惨事だ。

消費者としてのミレニアル世代のファッションに対する意識

この事故から、グローバル展開する欧米や日本の大手衣料品業者が、バングラデシュの劣悪な労働環境や安価な労働力に依存して利益を上げている状況が浮き彫りとなり、世界的に業界の論議を生んだ。

消費者もこの事故にショックを受け、自分のお気に入りのブランドがどのような活動をしているのか調べたり、所持する服がどこでどうやって作られて来たのかを疑問に思い始め、それを追求する活動も出てきた。

Guerdianの記事では、80年代以降に産まれた若いミレニアル世代の44%が、より環境に優しい布地を衣類に使用したいと考えており、60,70年代に生まれたジェネレーションXの34%、団塊世代の30%と比較して、ミレニアル世代はサスティナブルなファッションに大きな関心があることが分かった。

マッキンゼー&カンパニーが出した「The state of fashion 2018」の調査結果でも、世界中の約60%のミレニアル世代が、持続可能な会社によってサスティナブルな方法でデザイン、生産された服に対してはもっとお金を払うつもりであることが判明している。

ただ単に安く流行を追ってゴミとなる服はクールではないと、関心を示さなくなっている若者も多くなってきているのだ。

携帯を使って新しい流行や思考をすばやく取り入れられるのも、ミレニアル世代の特権だ。サスティナブルファッションを支持する若いデザイナーや女優、俳優などの影響も大きくある。

最も有名なのは、環境に優しいファッションを発信するためにインスタグラムのアカウントを設定した、幼少期はハリーポッターでお馴染みのEmma Watsonだ。

彼女のインスタグラムからは、サステナブルに作製されたオシャレな洋服が、更新されるごとにミレニアル世代の目を奪っている。

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最終更新:10/21(月) 17:00
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