ここから本文です

拡散や宣伝に協力すれば加害者 トンデモ医療にだまされないためにできること

10/21(月) 11:10配信

BuzzFeed Japan

医学的な根拠がないのに、著名人らによって体験談が拡散され、批判を浴びている代替療法「血液クレンジング(血液オゾン)療法」。

「免疫力を高める」などとして、アンチエイジングや疲労回復などのほか、がんやHIV、心筋梗塞など適切な治療を受けなければ危険な病気にも効果があるとうたわれている。

免疫学やウイルス学が専門の医師、峰宗太郎氏に医学文献などを検証してもらった。こうしたニセ医学にだまされないコツも伺った。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

「血液クレンジング療法」「オゾン」とは?

ーー「血液クレンジング」というオゾンを血液に入れるという療法は医学的に見て、効果があるものなのでしょうか?

まず、「血液クレンジング」を把握している限りでまとめると、末梢静脈血を採取して容器に入れ、その血液の入った容器内に酸素・オゾン・オキシドールなどを混ぜた後に、この血液を静脈から(点滴のようにして)体内へ戻すという「行為」のことを指しますね。

「オゾン療法」とも称しています。

まず、オゾン(ozone)は酸素原子3個が結合した酸素の同素体ですが、腐食性が高く、フッ素に次ぐ強い酸化力を有する、常温常圧では気体の物質です。

オゾンは、強い酸化作用を有するため、環境や水道水などの殺菌、ウイルスの不活性化、脱臭、脱色、有機物の酸化による変性目的などに使用されています。水道水の殺菌などにおいては、オゾンは不安定で、すぐに酸素と水になるため、適切に取り扱っていれば残留も少なく安全なのは事実です。

オゾンを消毒等の環境への使用や、医療で用いようという研究は、オゾンが発見された16年後の1856年から始まっています。初めは手術室や手術器具の消毒に使われたとの記載があります (Chemical Technology Encyclopedia; Barnes & Noble 1968 vol. 1 pp. 82-8)。

1892年には、医学雑誌 The Lancet に結核治療に用いたとの報告もあります。第一次世界大戦中にはイギリスで負傷に対してオゾンを用いる治療法も試されましたが、これは細菌だけでなく人体も傷つけるものであったとして、他の消毒法や抗生剤を用いる方がよいことが結論付けられています。

医療目的のオゾンの開発としては、ドイツにおいて1957年にオゾンガス発生機を用いた医療目的の研究が始まっているようです。

1/6ページ

最終更新:10/21(月) 11:10
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事