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「生理はタブー」を変える闘い、女性たちに使い捨てナプキンを

10/21(月) 15:00配信

AFPBB News

(c)AFPBB News

【10月21日 AFP】パキスタン北西部山岳地帯の村ブーニ(Booni)に住むハジラ・ビビ(Hajra Bibi)さん(35)は、村の女性たちのために、手回しミシンで生理用ナプキンを縫っている。

 極めて保守的なパキスタンの地方の多くでは、生理はいまだタブー視されている。パキスタンの慈善団体の推定では、生理用ナプキンを使っている女性は全体の5分の1にも満たない。女性たちは伝統的に、経血の処理に古い布切れを使っている。

 アフガニスタンとの国境に近い村でビビさんは「危機に対応している」と語った。「ブーニの女性たちは、これまで生理用ナプキンというものを知らなかった」

 パキスタンでは月経に対して負のイメージが強く、妊娠や出産に関する教育も行われていないため、衛生水準が低く、感染症にかかる女性も多い。特に地方では、生理中の女性は不浄と見なされており、その期間にできる活動も制限されている。

 ビビさんはパキスタンのNGO「アガ・カーン農村支援プログラム(Aga Khan Rural Support Program、AKRSP)」から、綿とプラスチック、布を使用した使い捨て生理用ナプキンの作り方の訓練を受けた。AKRSPは国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)と共同で、女性の健康に対する意識を変えるプログラムを実施しており、訓練はその一環だ。

 ビビさんが仕事を引き受けたのは、夫が障害者で収入がほとんどなく、家族を養う必要があったためだ。生理用ナプキンは1個あたり製作に約20分かかり、20ルピー(約14円)で販売されている。

 地元の人たちは当初、ビビさんの仕事に大騒ぎした。「初めのうちは、なぜこんな仕事をするのかと問いただされ、バカにする人もいた」とビビさんは振り返る。だが今では「村の少女たちは自分の生理について語ることができるようになった」と言う。ビビさんは女性の「基本的欲求を満たすため」に闘っているのだ。

■感染症の危険も

 ブーニの女性たちは昔から、月経時には布を使っていた。AKRSPのブシュラ・アンサリ(Bushra Ansari)さんによると、月経にまつわるタブーのために多くの女性が布を屋外で乾かすのを恥と考えていたことに加え、湿った布は細菌の温床となることを知らずにいた。さらに同地域の医師によると、家族内で生理用の布を共有することも多く、泌尿器や生殖器官の感染症にかかる危険性が高いという。

 特に保守的なパキスタン北部では、学校で性教育は行われておらず、女性同士であっても家庭で生理を話題にすることはない。ユニセフの2017年の調査によると、パキスタンの若い女性の半数は、月経を迎えるまで生理についての知識が皆無だった。

 一方、都市部、とりわけ富裕層では状況は異なる。パキスタンで最もリベラルだと考えられている人口2000万人の大都市カラチ(Karachi)では、生理用ナプキンは高価だが入手は簡単だ。だが、いまだに多くの女性たちが、いやらしい目つきの店主に不安を感じ、夫に購入を依頼している。

 ある店主の男性(32)は、「夜遅く買いに来る人もいれば、別の地域に買いに行く人もいる」と語った。このような店では、生理用ナプキンは他の商品のように透明な袋ではなく、中が見えない袋に入れられる。

 女性の権利活動家シーマ・シェイク(Seema Shiekh)さんは、「月経はタブーとして扱われ、謎に包まれている」と語る。「どの男性にも姉妹や妻、母親はいるはずなのに」(c)AFPBB News

最終更新:10/21(月) 15:00
AFPBB News

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