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「再発したら...」不安につけいる血液クレンジング 「主治医になんでも相談できる関係を」

10/21(月) 16:36配信

BuzzFeed Japan

科学的根拠が乏しいのに、著名人が体験談を拡散し、批判を浴びている「血液クレンジング」。がんの予防やがん患者も対象とうたわれているため、がん患者が引き寄せられる問題も指摘されている。

この療法について、過去に患者から7件相談を受けたことのある卵巣がん体験者の会「スマイリー」代表の片木美穂さんに、患者が代替療法に惹かれる理由や、対処法を伺った。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

「やれることはやらなくちゃ」という患者の気持ちにつけ込む

片木さんが最初にこの療法を知ったのは、7年前、がん患者の相談がきっかけだった。再発に怯えた患者が、芸能人のブログでこの療法を知り、「がんの予防をうたうこの治療で再発を防げないか」と尋ねてきたという。

『主治医は普通に生活をしてくださいと言うけれど、普通に生活してがんになったのだから、再発を防ぐために何かしたい』と話していました。そんな必死な思いでたどり着いたのが血液クレンジング療法だったというのです」

遺伝性のがんなど一部のがんを除いてがんの原因は特定できず、確実な予防法や再発防止策がないために患者は不安にかられる。

「特に卵巣がんのようながんは再発したら、治療をしてもがんが見えなくなる寛解に持ち込むのは難しいので、患者さんは『再発したら終わり』という不安に追い込まれています」

そして、予防医療やそれ以前の「未病」対策を行政が打ち出すことも増えた昨今、患者はがんになると、「自分が悪いことをしたからがんになってしまったのではないか?」という「罪悪感」「自責の念」を抱きがちだという。

「働き過ぎたから、ストレスを溜め過ぎたから、食生活が悪かったからなど、自分の生活に原因を探してしまう。その気持ちは、『何か対策をしなければ』と闇雲な情報収集に走らせ、周囲の人に『有名人も健康維持にやっているなら良さそうだから勧めよう』と安易な気持ちを起こさせます」

最近では、芸能人のブログやSNSだけでなく、それを引用して記事にしたまとめ記事を読んで、情報を得る人も多い。

「先日は元野球監督の大島康徳さんが丸山ワクチンを検討しているというブログをまとめた記事を読んで、患者さんが相談してきました。特に治療法の有効性を確認することもなく安易に情報を流してしまうメディアは罪深いです」

「『がんは怖い病気だからやれることはやらなくちゃ』と、科学的な根拠が全く検討されていない状態で、患者さんたちは代替療法に惹かれてしまうのです」

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最終更新:10/21(月) 16:36
BuzzFeed Japan

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