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なぜ、浦和はリーグで勝てないのか?ACLとの違い、思い起こされる8年前の残留劇

10/21(月) 14:10配信

GOAL

 浦和レッズは、18日に行われた明治安田生命J1リーグ第29節で大分トリニータに0-1と敗戦。J1参入プレーオフ出場となる16位・湘南ベルマーレとは勝点4差、降格圏の松本山雅FCとは同6差と、残留へ予断を許さない状況となっている。

 一方でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では、前年覇者の鹿島アントラーズを準々決勝で破った広州恒大(中国)に準決勝第1戦で2-0と完勝。2年ぶりのファイナル進出へ王手をかけている。

 ここで大きな疑問が生じる。ACLでは無類の強さを誇る浦和がなぜ、リーグでも同じ戦いをできないのか、という疑問だ。スポーツライターの飯尾篤史氏は、浦和がリーグで勝てない要因をこう読み解く。

なぜ、ACLとリーグで戦いぶりに違いが生まれるのか

 Jリーグの七不思議のひとつかもしれない。

 ACLで無類の強さを誇る浦和レッズがなぜ、Jリーグでは勝てないのか――。

 Jリーグ勢で唯一、アジア4強まで勝ち残り、10月2日の準決勝第1戦では、鹿島アントラーズを退けて勝ち上がってきた広州恒大に対し、ほぼ完璧な試合運びで2-0と完勝を収めた。

 ところが、18日の大分トリニータ戦では後半アディショナルタイムに決勝ゴールを許し、0-1と敗戦。これで今シーズン、12敗目。J2とのプレーオフに回る16位の湘南ベルマーレと勝点4差の12位に低迷している。

 完勝した広州恒大戦のあと、記者のひとりがつぶやいた。

 「リーグ戦でもこのパフォーマンスができれば、優勝争いなんだけどなあ」

 すると、周囲の記者たちは一様に頷いた。

 「ほんとにそうだよなあ。もったいないよね」

 おそらく選手たち自身も、悩ましいに違いない。なぜ、ACLではできるのに、リーグではできないのか、と。

 だが、敗れた大分戦後に感じたのは、リーグ戦での浦和が現在における姿なのではないか、ということだ。つまり、ACLでの浦和が特別なのではないか、と。

 ACLでは、アジア最強を決めるという舞台装置や、ビジュアルサポートをはじめとしたレッズサポーターの力強い後押しなどによって、モチベーションが最高点に到達し、集中力も研ぎ澄まされ、持てる力以上のものが引き出されている面があるはずだ。

 また、過去二度もACLを制し、「オレたちACLに強い」という、良い意味での思い込みが、ACLにおける自信に拍車を掛けているかもしれない。

 かつて鹿島アントラーズの土居聖真が「メディアが『鹿島は勝負強い』と書いてくれるから、そうなんだ、と思い込める部分がある」と語っていたが、それと同じようなことが浦和の選手にも起きていてもおかしくない。

 ただ、それに気がつかず、「ACLにおける自分たちこそが本来の姿」と錯覚しているから、リーグ戦で苦しむことになっているのではないだろうか。

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最終更新:10/21(月) 14:10
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