ここから本文です

「過度に性的」指摘で賛否呼ぶ日赤献血ポスター、臨床心理士「“環境型セクハラ”には当たらない」

10/21(月) 20:22配信

AbemaTIMES

 災害時の救護などをはじめとする医療活動を行う認可法人「日本赤十字社」。同法人による献血のPRポスターに対して、アメリカ人男性が「日本では過度に性的な宇崎ちゃんを使ってキャンペーンを実施している」と指摘したことで、ネット上で議論が巻き起こっている。

【映像】「過度に性的」の指摘に街の人は

 男性ががっかりしたというのが、漫画『宇崎ちゃんは遊びたい!』とコラボした献血PRのポスター。献血をしてキャンペーンに参加すると、このイラストのクリアファイルが記念品としてもらえるというものだ。

 確かに大きな胸が目立つイラストだが、このポスターを巡りネット上では「環境型セクハラをしているようだ」「日赤が広報に使う必要はない」「“表現の自由”と“公共の場”のバランスは必要」「露出もなくイヤラシさは感じない」「若者の献血が増えるなら有効」「巨乳がだめなのか?」と賛否両論を呼んでいる。

 日本赤十字社はこれまでも人気アニメなどとのコラボレーションを行ってきたが、“萌え”で献血PRはタブーになってしまうのか。臨床心理士で心理カウンセラーも務める明星大学准教授の藤井靖氏は「賛成でも反対でもない」とした上で、「こういう風に反対の声があがると、結局は多数決のような形で『ダメだ』となりそうな気がする。反対の声がそれなりに多くあり、議論が盛り上がると、反対の意向が通る結果になりがちだ。例えばほとんどの人にとって何の問題もないアニメキャラがいたとして、ある1人が何らかのトラウマを抱えていて『吐き気がする』と言ったとしても、その意見はあまり採用されない。しかし一方で相当数の反対票が揃えば止めざるを得ないというのは、多様な価値観に配慮しているように見えて、多数決で“潰される”ことと同じになってしまうのでは」と懸念を示す。

 また、今回の議論はイソップ寓話『ロバを売りに行く親子』(道中でのロバの扱いについて様々な人が意見を言い親子はそれに従うが、市場に着く前にロバを死なせてしまう話)に似ているとし、「そもそもすべての人が納得するような結論はないということ。“環境型セクハラ”と言っている人もいるが、これは職場で仕事がしにくくなる、生産性が落ちるなどといった心理・行動的な実害があることが要件になっている。『ただ嫌だ』という感情を否定するつもりは全くないが、それで事が動くなら何でもかんでも『嫌だ』と言ってしまえばいいということになってしまう」と指摘した。

1/2ページ

最終更新:10/21(月) 20:22
AbemaTIMES

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事