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F1 Topic:“審議の必要なし”から一転、ルクレールにペナルティが科された経緯/F1日本GP

10/21(月) 15:39配信

オートスポーツweb

 2019年のF1第17戦日本GPでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)へ対するペナルティに関しても、わかりづらい状況があった。

F1第17戦日本GP グリッドに並ぶセバスチャン・ベッテルのマシン

 事故はスタート直後の2コーナーで起きた。スタートで少し出遅れたルクレールが、2コーナーでアウト側を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と接触。ルクレールはそのままレースを続行させたが、押し出されたフェルスタッペンは後方まで後退した。

 この事故は当初、「審議の必要なし」という裁定が下された。日本GPの正式なスタート時刻は午後2時13分。「審議の必要なし」の裁定が出されたのは、午後2時16分だったから、スタート3分後のスピード裁定だった。 その事実を無線でチームから知らされたフェルスタッペンは、「じゃ、僕は何をしたらよかったっていうの? あいつがこっちに突っ込んできただけなのに」と、怒りを露わにしていた。

 すると、その7分後の午後2時23分に、レース審議委員会から「ルクレールとフェルスタッペンの事故について、現在審議中」という情報が出る。レースディレクターのマイケル・マシによれば、「その後、審議すべき、新たな証拠が見つかった」という。そして、午後2時35分にフェルスタッペンがリタイアすると、レース審議委員会は「この件はレース後に調査する」と発表した(午後2時42分)。

 レース後、レース審議委員会は午後3時25分にルクレールとフェルスタッペン、そして両ドライバーが所属するチームの代表者(主にチームマネージャー)を召喚し、事情聴取を行なった。このような場合、両者が互いに自分に都合の良いよう言い訳する可能性が高く、そうなるとどちらの言い分が正しいのか判断しづらくなるため、事情聴取は両者を同席させて行う。

 その結果、ルクレールが自分の非を認めたため、午後6時5分に、レース審議委員会はルクレールに5秒のタイムペナルティを科す裁定を下した。

 また、レース審議委員会は、フェルスタッペンとの接触事故の後もダメージを負ったマシンで安全ではない状態で走行し続け、結果的に後方を走る複数のマシンに二次的な被害を与えたとして、ルクレールに10秒のタイムペナルティを追加。レース結果に合計15秒のタイムが加算されたルクレールは、6位から7位に降格した。

 レースディレクターのマシによれば、「1周目の終わりに、マシンのパーツが明らかに外れそうになっていたので、チームにルクレールのマシンをピットインするよう指示したにもかかわらず、彼らはそれを拒否して、3周も走り続けた」ということで、レース審議委員会はフェラーリに対しても、2万5000ユーロの罰金を科した。

 しかし、この裁定を巡って、後日またも一悶着が起きた。それは、ルクレールに10秒タイムペナルティを科す際に引用したレギュレーションに誤記があった。レース後に出されたレース審議委員会のリリースには、「F1競技規則、第38条 3項 d)」と記されていた。

 d)は、「10秒間のストップアンドゴー・タイムペナルティ」を意味し、このペナルティがレース終了後に科せられることになった場合には、10秒ではなく、レース結果に30秒が加算される。正しくは、d)ではなく、10秒タイムペナルティが加算される b)だったわけだ。

[オートスポーツweb ]

最終更新:10/21(月) 15:39
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