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Surface Pro 7・Pro X・Laptop 3、ファーストレビュー - どれを選ぶか悩ましい

10/22(火) 8:31配信

マイナビニュース

日本マイクロソフトは10月19日、東京都内で記者会見を開催し、10月2日(現地時間)に米国ニューヨークで発表したSurfaceシリーズ新モデルのうち、「Surface Pro 7」、「Surface Laptop 3」、「Surface Pro X」を日本で発売することを発表。最新Surfaceシリーズのファーストインプレッションをお届けします。

【写真】保証外となるが、簡単に内部にアクセスできSSD交換も可能

Surface Pro 7

Surface Pro 7は、Surface Proシリーズの正統進化モデル。外観デザインや本体サイズは、従来モデルのSurface Pro 6から変わっていません。サイズは292×201×8.5mm、重さはCore i3・Core i5搭載モデルが775g、Core i7搭載モデルが790gとなっています。Core i7モデルがわずかに重くなってはいますが、手に持って判断できる違いではありません。従来モデルと実際に持ち比べてはいませんが、重さも従来モデルとほぼ同じと考えていいでしょう。

Core i7モデルがやや重いのは、空冷ファンが搭載されているため。Core i3・Core i5モデルはファンレス仕様となるため、そのぶん軽くなっているわけです。ただ、双方を持ち比べても、重さの違いはほとんど感じられませんでした。


外観はともかく、中身は大きく進化しています。CPUは最新の第10世代Intel Coreプロセッサ(Ice Lake)を採用。Core i5とCore i7には、Iris Plus Graphicsを内蔵していますので、CPU処理能力はもちろん、描画性能も大きく高められました。今回はハンズオンの時間が短かったことで、実際の性能は確認できませんでしたが、従来モデルからの大幅な性能向上は間違いないでしょう。メモリーはLPDDR4xを4GB、8GB、16GB搭載し、内蔵ストレージは128GB、256GB、512GB、1TBのSSDを搭載します。

側面ポートには、新たにUSB Type-Cを採用しました。こちらはUSB PDにも対応していて、USB PD対応ACアダプターを接続することで、本体への給電やバッテリーの充電が行えます。従来同様、専用電源コネクタ「Surface Connect」も引き続き用意していますが、USB PD対応のUSB Type-Cが加わったことで、電力供給については柔軟性が大きく高められました。従来モデルにあったMini DisplayPortはなくなりましたが、USB Type-C経由で映像出力が可能なので、大きな問題はないでしょう。USB Type-Aも引き続き搭載しています。

このほか、高性能マイク「スタジオマイク」を搭載して集音能力を高めて、リモート会議などへの対応力を高めていたり、内蔵の無線LANをWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)準拠のものに強化するといった進化ポイントがあります。


ディスプレイの仕様は従来モデル同様で、2,736×1,824ドット表示対応の12.3型液晶を搭載します。もちろん10点マルチタッチや、4,096段階の筆圧検知、傾き検知に対応するSurfaceペンにも対応しています。

着脱式キーボードは、従来同様の「Surface Proタイプカバー」や「Surface Pro Signature タイプカバー」が使えます。Surface Pro 7発売に合わせて、タイプカバーの新色として「ポピーレッド」と「アイスブルー」の2色が追加となります。

Surface Pro X

Surface Pro Xは、SoCにQualcommとMicrosoftが共同開発した「Microsoft SQ1」を採用することが大きな特徴です。SoCの詳細な仕様は公開されていませんが、QualcommのArm版Windows向けSoC「Snapdragon 8cx」を強化したものと考えられます。

今回の日本での記者会見では、Surface Pro Xを日本で2020年1月に発売すると明らかにするとともに、会場には実機も展示しました。しかし、本体を手に取る程度しか体験できず、仕様のチェックなどは禁止されていたため、具体的にどの程度の性能で動作するのかは判断できませんでした。

メモリはLPDDR4xを8GBまたは16GB搭載し、内蔵ストレージは128GB、256GB、512GBのSSDとなります。デザインコンセプトは既存のSurfaceシリーズと同じですので、外観はSurfaceシリーズそのものといった印象です。


画面は2,880×1,920ドット表示対応の13型液晶で、Surface Pro 7よりもわずかに大きなディスプレイを搭載していますが、周辺部のベゼル幅がSurface Pro 7よりもかなり狭め。フットプリントは287×208mmと、横幅はSurface Pro Xのほうが短くなっています。高さは7.3mmで、Surface Pro 7より1.2mm薄くなっています。省電力性に優れるSoCを採用しているためでしょう。

重さは774gと、Surface Pro 7のCore i3・Core i5搭載モデルとほぼ同等です。ただ、重量バランスが優れているのと、本体が薄いこともあってか、実際に手にするとSurface Pro 7よりも軽く感じました。


側面ポートとしては、電源コネクタの「Surface Connect」と、USB Type-Cポートを備えています。USB Type-Aが省かれたのは、薄さを追求するためとのことですが、USB周辺機器の利便性を考えると、USB Type-Aも搭載してほしかったように思います。

Surface Pro Xは「Allways Connected PC」ですので、無線LANだけでなくLTE通信機能も搭載します。LTE用のnano SIMカードスロットは、キックスタンド内側です。今回の実機では、SIMカードスロット部のカバーは開けてもらえませんでしたが、このカバーを開けると内蔵SSDにもアクセスできる点も大きな特徴となっています。


本体の仕様以外にも、Surface Pro Xならではの特徴があります。それが、着脱式キーボードカバーと薄型のペンです。キーボードカバーは、キーボード後方が折れ曲がってリフトアップする構造は従来モデルのタイプカバーと同じですが、リフトアップする部分に薄型のペンを収納できる構造。ペンの可搬性が大きく向上しています。

ペンは、従来のSurfaceペン同様に4,096段階の筆圧検知や傾き検知に対応。感度が高められていて、より滑らかな入力が可能になっているそうです。実際の書き心地は非常に滑らかでしたが、筆者には従来モデルとの違いは判断できませんでした。それだけ、従来のSurfaceペンの書き心地も優れるということでしょう。プロのイラストレーターといったユーザーなら、双方を試すと違いがわかるのかもしれません。

なお、キーボードカバーの接続端子は従来モデルのタイプカバーと互換性がありませんので、Surface Pro X専用となります。

Surface Laptop 3

Surface Laptop 3は、クラムシェル型ノートPC「Surface Laptop」シリーズの新モデルです。従来モデルのSurface Laptop 2は13.5型ディスプレイ搭載モデルのみでしたが、Surface Laptop 3は13.5型モデルに加えて15型ディスプレイ搭載モデルも用意されます。15型モデルの追加は、日本市場からのフィードバックから実現されたとのことです。

デザインは従来モデルとほぼ同じ。13.5型モデル、15型モデルともに、フラットですっきりとした印象の外観となっています。ボディ素材はアルミニウムで、13.5型モデルは金属製パームレストとAlcantara素材パームレストモデルを用意。Alcantaraモデルは、Surface タイプカバーのAlcantaraモデルに近い柔らかい手触りで、なかなか魅力的に感じます。15型モデルは金属パームレストモデルのみです。


本体サイズは、13.5型モデルが308×223×14.51mm(従来モデルとほぼ同等)。15型モデルは339.5×244×14.69mmと、ひとまわり大きくなっています。重さは13.5型モデルが1,265gまたは1,288g、15型モデルが1,542gです。どちらも特に軽いわけではないですが、実際に手に持ってみても、十分持ち運べる範囲内と感じました。本体の薄さと合わせて、モバイル用途としても活躍してくれそうです。

13.5型モデル

15型モデル

CPUは、13.5型モデルと、15型モデルの法人向けモデルでは、第10世代Intel Coreプロセッサ(Ice Lake)のCore i7・Core i5採用します。15型の一般向けモデルは、AMDのRyzenモバイルプロセッサ(Microsoft Surface Edition)の、Ryzen 5 3580UまたはRyzen 7 3780Uを採用します。Radeon RX Vega 9(または11)という、強力な内蔵グラフィック機能を持っているため、ゲームプレイにも対応できるでしょう。

メモリは8GBまたは16GBで、15型の法人向けモデルのみ32GBまで対応。内蔵ストレージは15型の一般向けモデルが128GB、256GB、512GB、そのほかが128GB、256GB、512GB、1TBのSSDとなります。

ディスプレイは、13.5型モデルが2,256×1,504ドット表示、15型モデルが2,496×1,664ドット表示となります。いずれも10点マルチタッチと、Surfaceペンにも対応しています。Surface Laptop 3はクラムシェルモデルですが、タッチ操作やペン入力が利用できるので、クリエイティブ用途にも柔軟に対応できるでしょう。

側面ポートは、いずれのモデルもUSB Type-A×1、USB Type-C×1、オーディオジャック、Surface Connectとなります。USB Type-CはUSB PDにも対応です。本体サイズを考えると、有線LANやSDカードスロットなども用意してもらいたかったところ。

13.5型モデル

15.6型モデル

ところで、Surface Laptop 3は、キーボード面を開いて内部にアクセスしやすい構造となっています。「内蔵ストレージを簡単に交換できるようにしてほしい」という、法人ユーザーからの要望を受けてのものとのこと。ユーザーが交換することは想定していませんし、キーボードを外すと保証も受けられなくなりますが、トラブルにすばやく対応したい法人用途では、大いに歓迎できる仕様でしょう。

平澤寿康

最終更新:10/22(火) 8:31
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