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ダイアモンド☆ユカイ、台風被害の栃木・佐野から悲痛呼び掛け「人手と義援金足りない」

10/23(水) 6:05配信

スポーツ報知

 台風19号の直撃で大規模な浸水被害を受けた栃木・佐野市に移住したロック歌手・ダイアモンド☆ユカイ(57)がこのほど、スポーツ報知の取材に応じ現地の状況を語った。大量の泥とゴミの山に「やってもきりがない」と悔しさをにじませつつ「一刻も早く通常の生活に戻れるように」と義援金とボランティアを呼びかけた。(水野 佑紀)

【写真】ユカイ「力をかして欲しいな」栃木・佐野市の支援呼びかける

 流された車、泥をかぶったイチゴ…。変わってしまった見慣れた景色に、ロックンローラーは涙した。

 「信じられない。栃木は12年に益子町で竜巻があり、先の台風15号では千葉が強風の被害にあったので、風に気を付けようと思ってたが、まさか水とは…。移住して9年、水害は全くなかった。それに長野や福島まで…被害の大きさに驚いています」

 台風が直撃した12日は仕事のため大阪に滞在。家族らとは連絡を取り合い「関西は大丈夫だったけど、(佐野市は)警報が鳴り響き、パニックを起こしていた」。翌朝、ネットで佐野市内を流れる秋山川が決壊したことを知り、がく然とした。14日に帰宅。自宅は無事だったが、親戚の会社が被災したという。

 「これはまずい。自分にできることはないか」。すぐに同市に連絡し16、17日の2日間、秋山川が決壊した付近にあった酒蔵、イチゴ農家、ラーメン店の清浄活動に参加。「イチゴハウスでは涙が出てきました。僕が行った時は泥を取り出した後で、イチゴが全てひっくり返ってダメになっていた。佐野のイチゴはどうなるんだろうと考えると、ショック。自分の無力さを感じました」

 10年2月に長女が誕生したのを機に、翌月に同市に移住した。11年3月には佐野ブランド大使に就任。直後に東日本大震災が起きたため、駅で1人で募金箱を持って支援を呼びかけた。「ロックンローラーなので若い頃は大使と言われてもピンとこなかった。でも、子どもを授かり、何か力になりたいと思うようになった」

 ユカイは復興の課題に「人手と義援金が足りない」と指摘。高齢者が住む被災住宅の清浄が進まないことや、災害ゴミを税金で処理しきれず、日常生活で出る燃えないゴミの収集が停止されていることを挙げ「市の窓口に連絡してからボランティアに来てほしい。義援金は一人一人の力は小さくても集まれば大きな力になる。僕も微力ながらやるので、皆さんもできれば手伝っていただきたい」と力を込めた。

 ◆県内最古の蔵元でボランティア参加

 1673年創業で栃木県内最古の蔵元である第一酒造も浸水被害を受けた。ユカイは16日に同所のボランティア活動に参加し「原料のお米も刈り取りの時期が遅かったため、全部やられてしまったと聞いた。酒の貯蔵タンクも全部水につかっていた」と振り返った。同社の「開華」は現在、ふるさと納税の返礼品に指定されている。「ふるさと納税で寄付することもできる。1人でも多くの人に知ってほしい」と呼びかけた。

 ◆佐野市 栃木県の南西部で東京から70キロ圏内の関東平野の北端に位置する。人口は約12万人。名物は佐野ラーメン、いもフライ。最近では「クリケット」を活用した町づくりが行われている。同市出身の主な著名人は歌手・河口恭吾(45)ら。

最終更新:10/25(金) 9:59
スポーツ報知

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