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軽巡洋艦『三隈』の巨大な艦首波を“匠の技”で表現「日本軍艦艇は “日本人が美しい”と思う形をしている」

10/22(火) 7:00配信

オリコン

 10月20日、ミッドウェー海戦で沈んだ日本海軍航空母艦「加賀」「赤城」が太平洋の海底で発見され話題となった。過去、軍艦「大和」や「武蔵」らが海底の底から発見されるたびに大きなニュースとなってきたが、なぜ日本人は旧日本軍艦艇に“浪漫”を感じるのか。そこで、海の色や波の大きさで“情景を表現”するトップモデラー・鳶色2号(早野治朗/@Tobiiro2)氏にインタビューを実施。日本人が“美しい”と感じる日本軍艦艇の魅力について聞いた。

【写真】ミッドウェーの深海で発見された「赤城」、在りし日をジオラマ再現!最強「大和」「ゼロ戦」も

■技術と道具を「どう組み合わせるか」引き出しの数が大切

――初めて制作した「艦船」は何ですか?

【鳶色2号】小学3年生の頃だったと思います。父親が戦艦大和を買ってくれて大喜びで完成させ、お風呂に浮かべたらたちまちバラバラになった事を覚えています(笑)。

――「艦船」を制作されるうえで強く影響を受けたものはありますか?

【鳶色2号】滝沢英太郎さんの作品写真を拝見し、美しい海面を持つ艦船ジオラマに憧れました。またクリス・フォールドバーグさんやコスタス・キャッツィースさんら海外モデラーの作品に刺激を受けたのが、平滑でない海面表現を志すきっかけとなりました。模型を制作する際には、模型雑誌『艦船模型スペシャル』や『太平洋戦記シリーズ』のバックナンバーを、他の資料本と共に手元に置いています。

――いま、波に関するお話が出ましたが、鳶色2号さんといえば“波表現”が特長です。こだわりは何でしょうか。

【鳶色2号】見た目が自然で本物っぽく見える事です。ただ、模型作品ですので、必ずしもリアルでなくても良いと思います。ご覧になった方が、「なるほどー、よく知らないけどきっとこういう風になるんだろうな」と思われるような“説得力”を持った表現がしたいです。それは模型本体にも同じ事が言えます。単純な例えで言うと、はしごが付いているのに上りきった所が行き止まりになっていたら、船に詳しくなくても何か引っ掛りますよね。そういった違和感を持たれる事は避けたいです。技術面では誰もが入手可能な材料と道具を使い、普通のやり方で制作していますので、特別なところはありません。ただ素材・道具・技法の入った知識や経験の引き出しは沢山持ちたいと思います。

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最終更新:10/29(火) 8:56
オリコン

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