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ロケット観光の課題解決へ協議会 串本と那智勝浦町

10/22(火) 16:40配信

紀伊民報

 和歌山県串本町田原で建設中の小型ロケット発射場を地域活性化に生かしていこうと県と地元の行政機関や商工、観光関係者が協議会を立ち上げた。設立総会が21日、同町サンゴ台のホテル&リゾーツ和歌山串本であり、会長に下宏県副知事、副会長に田嶋勝正串本町長と堀順一郎那智勝浦町長が就任。下副知事は「和歌山県の串本町が宇宙への玄関口になるという大変夢のあるプロジェクトが始まった。皆さんから、いろんな意見をもらいながらより良い方向にもっていきたい」と協力を呼び掛けた。


 協議会は串本町と那智勝浦町の消防長、警察署長、観光協会長、商工会長、交通機関代表者ら20人で組織する。2021年度中の第1号ロケット発射に向け、見学場や駐車場の整備、想定される渋滞への対策、観光客の安全確保策などについて話し合っていく。

 総会には、発射場を建設している民間会社「スペースワン」の阿部耕三取締役がオブザーバーとして出席。宇宙ビジネスの市場は今後さらに拡大していく見通しだと述べ、同社は20年代半ばには年間20基の発射を目標にしていると説明した。この事業を成功させるには、地元の理解と協力が必要不可欠と呼び掛けた。

 田嶋町長は「串本にとって二度とないチャンス。成功に向けて努力していきたい」と述べた上で、事故や火災、渋滞による住民への迷惑や安全面を最も心配しているとし、より詳しい情報提供を同社に求めた。

 和歌山東漁協の吉田俊久組合長も、事業には期待しているが、同社の情報提供とコミュニケーションが不足していると指摘。協議会事務局の稲本英介・県商工観光労働部長は、まだ決定していないことが多く、情報を示せないのが実情と理解を求めた。

 堀町長は、那智勝浦町浦神の廃校をロケット見学場として活用することを検討していると述べ、渋滞対策のために発射日は発射場周辺道路を駐停車禁止にする必要があるのではないかと話した。

 県の委託を受けて渋滞対策を検討している民間会社「オリエンタルコンサルタンツ」の担当者は、現時点で見学者数を想定できていないが、すさみ南インターと三重県熊野市大泊のインターの出口の渋滞が予想され、鉄道やバスの利用促進が必要と説明。本年度中に紀南地域の道路の車の処理能力を把握し、交通課題を明確にしていくと話した。

 会長、副会長以外の会員は次の皆さん。

 中弥泰典(串本署長)▽高砂浩之(新宮署長)▽寺島正彦(串本町消防本部消防長)▽湯川辰也(那智勝浦町消防本部消防長)▽堤英彰(紀南河川国道事務所長)▽吉武愼二(勝浦海事事務所長)▽亀田進(串本海上保安署長)▽齋藤純一(環境省吉野熊野国立公園管理事務所国立公園保護管理企画官)▽中川貴裕(航空自衛隊串本分屯基地司令)▽島野利之(南紀串本観光協会長)▽矢熊義人(那智勝浦町観光協会長)▽須賀節夫(串本町商工会長)▽森川起安(南紀くろしお商工会長)▽吉田俊久(和歌山東漁協組合長)▽冨本直樹(JR西日本和歌山支社長)▽岡田信一郎(南紀白浜エアポート代表取締役社長)▽佐伯一也(南紀観光ホールディングス取締役社長)

紀伊民報

最終更新:10/22(火) 16:40
紀伊民報

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