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太田市長 台風から2日以上 浸水被害把握せず 初動遅れの検証を指示 庁内連絡に「反省点」

10/22(火) 6:02配信

上毛新聞

 台風19号による群馬県太田市の沢野地区の浸水被害について、発生から2日以上、災害対策本部長の清水聖義市長が状況を把握していなかったことが21日、分かった。清水市長は同日の定例会見で、15日朝に自ら現地入りして被害の大きさを知ったとし、「報告がなく、調査や片付けの協力に市職員を投入する判断が遅れた。反省点は多い」と釈明。担当部署に検証を指示したことを明らかにした。

◎13日午前の市と消防本部 対応分かれる

 同市内では13日午前0時ごろまでに雨が落ち着き、市は同8時40分に災害対策本部を廃止した。一方、市消防本部は浸水被害地域を含む石田川流域で、12日午後11時から13日午前9時までに浸水被害に関する119番通報を19件受け、ボートで住民を救出するなど現場対応に追われていた。

 市消防本部によると、出動状況は1件ごとに庁内の情報共有用のインターネットシステムに書き込み、1時間ごとに概要をファクスで市総務部に送ったが、電話や口頭では報告しなかった。

 市総務部によると、システムは地図上に印が付き、クリックすると道路冠水などの詳細が表示され、防災に関係する部署の職員が閲覧できる。ファクスは災害対策本部に張り出される仕組みだった。

 清水市長は、沢野地区の浸水の情報を拾い上げた報告がなかったとしている。連絡体制に不備があったとの認識を示し「現場に行って驚いた。川の水位をネット経由で見るだけでなく、現場の情報を集めることが大切だ。(浸水地域に)住んでいる市職員もいるはずなのに」と話した。

 市総務部は検証し、報告書を公開するという。

最終更新:10/22(火) 6:02
上毛新聞

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