ここから本文です

“豆乳アイス”や“ヴィーガン”流行で大豆に脚光、肉・チーズ・バターなどの代替食品が続々、“ホット豆乳”提案も活性化

10/22(火) 12:12配信

食品産業新聞社ニュースWEB

大豆由来の食品が脚光を浴びている。豆乳の勢いは今年に入ってもなお加速し、約7割のシェアを占めるキッコーマンとマルサンアイの上位2社は、温めて飲む提案で、冬場の新たな需要喚起を図る。豆乳を乳酸菌で発酵させ、植物性を強調するヨーグルトのラインアップも増えた。納豆は今年度も堅調に推移しており、大豆たん白も生産量の約8割を占める粒状はプラスを維持。大豆ミートはじめ、チーズやバター、のりなど幅広い代替商品も登場している。

大豆は、昔から畑の肉と呼称され、いまやその健康価値がある程度認知されてきたが、完全菜食主義と言われるヴィーガンといった新たな食スタイルの流行の波にも乗る形で、植物性素材の代表格である大豆の価値がさらに高まるのは間違いないだろう。

〈豆乳生産量は10年連続で伸長〉

豆乳市場は絶好調だ。市場の大部分を占める“白物”(無調整、調製豆乳)が、用途の広がりで続伸するとともに、豆乳飲料も、昨夏から話題になったパッケージのまま凍らせる「豆乳アイス」により需要が増加している。

日本豆乳協会の統計によれば、豆乳全体の生産量は2009年から10年連続で伸長しており、今年についても、1~6月累計で前期比11.8%増の約19万2500klと好調な進捗だ。年間生産量40万klの大台が視野に入る。“白物”は、冷たいコーヒーに混ぜたり、さまざまな料理に使用したりと、用途が着実に広がり、ライトユーザーからリピーター層への移行がみられる。

豆乳飲料のここまでの動き(1月~6月)も、「豆乳アイス」が昨夏に劣らず盛り上がりを見せ、急激に生産量が拡大した前年同期を超える実績となっている。飲料である豆乳は上期(4月~9月)の構成比が大きい。ただ今年の秋冬は、豆乳を手軽に電子レンジで温めて飲む新たな提案が活性化しており、下期の需要創出が期待されている。

〈ひきわり納豆が好調、新機軸商品「あらわり納豆」登場も〉

納豆は、2018年度は価格改定があったが、健康志向を背景に、底堅い需要に支えられ前期を超えて着地した。2019年度については、8月は猛暑の影響と、メディアによる話題投入が活発で異常値ともいえる好調だった前年の反動減による苦戦が見られた。しかし、9月に入り盛り返しを見せており、概ね良好な状況と言える。

ひきわり納豆は依然、需要が高い。今期も、通常のひきわり納豆より粗くひいた新機軸商品「あらわり納豆」の投入や、各社が王道のご飯にかける以外の提案にも取り組んでおり、まだまだ市場活性化が期待される。他方で、国産大豆使用商品が売り場で存在感を高めている中、平成30年産の納豆用小粒大豆は、北海道産を中心に高値がつけるなど原料面で懸念材料もある。メーカーによっては、「今後の動向によっては、産地のスイッチなど、対策を検討する必要がでてくるのではないか」と注視している。

1/2ページ

最終更新:10/22(火) 12:41
食品産業新聞社ニュースWEB

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事