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探検家・舟津圭三×写真家・石川直樹 対談 後編「地球の未来はどうなる?」

10/22(火) 11:41配信

TOKYO FM+

10年後、20年後に、社会の中心となっているはずの若い世代へ向けて、これからを生き抜くヒントを探してもらうTOKYO FMの特別講義「FM FESTIVAL未来授業」。10月20日(日)の放送では「FM FESTIVAL2019 未来授業 プレスペシャル 地球が教えてくれること~THINK SOUTH FOR THE NEXT~」と題し、今月3日(木)に都内で行われた公開授業の模様をお届けしました。

◆環境問題を前に考えること

30年前、南極を犬ぞりで横断した探検家の舟津圭三さんと、かつて、7大陸の最高峰に、世界最年少で登頂した写真家の石川直樹さん。探究心の塊のような2人が、地球を歩いて見てきたこと、感じたこと、この星の未来を語りました。司会進行は「SCHOOL OF LOCK!」とーやま校長がつとめました。

とーやま:続いてのテーマは「環境問題に対してどんな一歩を踏み出せば良いか」。世界のあちこちに足を運ばれているお2人は、旅をしているうちに環境問題に直面することってありますか?

舟津:あります。僕が最初、南極を横断したとき、南極半島の棚氷という海の上に一部せり出している氷の上を渡っていたんです。けど、30年経った今、棚氷の一部は切り落ちて、海になってしまっている。西南極は氷の流出の問題が深刻なんです。アラスカに関しても、昔はマイナス45度が1週間くらい続く日なんてざらにあった。今はだいぶ状況が変わってしまった。ちょっとした気候の変動一つとっても、環境問題について考えさせられますね。

石川:温暖化に限らず言えば、文明化による環境問題についても考えなきゃいけないと思います。僕はミクロネシアの島々に通っていたこともあるんですけど、そこでは少し前まで、バッグといった日用品は植物で作られていたんです。捨てても土に還るように。でも、今ではプラスチックに取って代わってしまっていて、自然に還ることなく、そのままゴミとして残るようになってしまった。島全体も昔に比べたら、とても汚くなっている。そういうことを目の当たりにすると、環境問題をどうにか解決しなければいけないなって思います。

とーやま:僕たちは今、どう対処していけばいいんですかね? そういう変化を見てきた2人から考えるヒントのようなものをもらえると嬉しいのですけど。

石川:うーん。環境問題ってドラスティックに変わるもんじゃないんですよね。ちょっとずつ悪くなるし、ちょっとずつ良くなるかもしれない。だから、小さな一歩が大事なのかなって思います。本当に綺麗な、大きな、自然を目にすると言葉が出なくなるんですよ。自然を汚すことなんてできなくなるんです。だから、何かを直接的に訴えかけるよりは、そういう自然の偉大さを知ってもらうことが大事なのかなって思いますね。

舟津:地球に生まれてくるということが奇跡なんですよ。僕は自分の命が何でここにあるのかって不思議に思うことがよくあるんです。奇跡的な命を僕たちは頂いているんだっていうことを忘れてはいけない。確かに、そうは言っても、普段の日常生活じゃあ、そんな認識は持ちづらいかもしれない。けれど、石川さんがさっきおっしゃったように、大自然の素晴らしさを目の当たりにすると、この世に生きてることの奇跡というものを実感できると思います。その瞬間に感謝の念っていうのは生まれてくるのかなって気がしますね。

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最終更新:10/22(火) 11:41
TOKYO FM+

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