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子どもを許すとは、だらだらしているのをただ黙認していればよいのですか?[教えて!親野先生]

10/22(火) 17:03配信

ベネッセ 教育情報サイト

今週の相談

ごろ……。宿題も忘れがち。嫌なことから逃げてばかりいる息子。このまま面倒なことから逃げ続ける人間にはなってほしくないので、「嫌でもやらないといけないことは誰にでもある」ということをわからせたいのですが、どう接すればよいのでしょうか? 「お母さんだって、毎日晩ご飯作るの面倒だなーって思うことはあるから、気持ちはわかるよ。でも、お母さんは作ってるでしょ?」なんて言っても、効果無しです。言葉のかけ方や接し方を具体的に教えていただけたら嬉しいです。(ぱんだ さん)

【親野先生のアドバイス】

ぱんださん、拝読いたしました。

ぱんださんの問いは、とてもよくわかります。
「子どもを許す」と言うけれど……。
子どもは、毎日、目の前でだらだらして、勉強もしないで遊んでばかりでごろごろ、イヤなことから逃げてばかりで、やるべきこともやらない……。

それをそのまま許す?
どうしてそんなことができるでしょう?
そんなことをしたら、子どもは一生このままになってしまうのでは?
一生だらだらしたままで、やるべきこともやらないでイヤなことから逃げ続ける、そういう人間になってしまうのでは?

この問いは、まことに的を射ています。
本当に多くの親が、日々自問自答している点だと思います。

「子どもを許す」と言うけれど、それはいったいどうすることなのか?
パンダさんは問うています。
「子どもを許すというのは具体的にどうすればよいのですか? だらだらしているのをただ黙認(温かく見守る?)していればよいのでしょうか?」
このパンダさんの問いは、本当に普遍的なものだと思います。

私の考えを書かせていただきます。

「許す」というのは、子どもの「ありのままを許して受け入れる」ことです。
つまり、「これでよい」とすることです。
それは、文字どおりの意味であり、ほかに意味はないのです。

ですから、それは、だらだらしているのを黙認することなのです。
毎日、目の前でだらだらして、勉強もしないで遊んでばかりでごろごろして、イヤなことから逃げてばかりでやるべきこともやらない……、そういう状態を許すということなのです。

信じられないかもしれませんが、そうなのです。
なぜなら、許し難いことを許すことが、許すことだからです。
それこそが、許すということです。
どうでもいいことを許す時、許すということの意味がどこにあるでしょう?

それには、許すという言葉は当てはまらないのです。
なんの問題もなく、もともとオーケーなのですから。
そこには、許す許さないの選択すらありません。
ですから、許すとは、とても許せないと思えることを許すことなのです。

受け入れ難いことを受け入れることが、受け入れるということです。
黙認し難いことを黙認する、目をつぶり難いことに目をつぶる、共感できないことに共感する、そこにこそ意味があるのです。

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最終更新:10/22(火) 17:03
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