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日韓関係に言及は? 文大統領の「頭の中」施政方針演説全文掲載

10/22(火) 15:02配信

FNN.jpプライムオンライン

韓国の文在寅大統領が、22日、国会での予算審議を前に施政方針演説に臨んだ。この演説には、文大統領が今やりたい事、つまり「頭の中」が端的にまとまっている。
日韓関係が悪化する中で、隣国のトップが何を目指しているのかを理解するために、以下簡単な要点をまとめた上で、全文を掲載する。

【画像】国会で施政方針演説に臨む文在寅大統領

日韓関係は直接言及せず大半は国内経済問題

演説の冒頭で文大統領は「人中心の社会」「共に良い暮らしをする包容国家」という政権のスローガンを強調した。その上で、日本政府による韓国向け輸出管理の見直しを受けた、半導体素材などの国産化について「わずか100日で意味のある成果が出た」とアピールした。しかし、日韓関係に関する言及はこれだけで、日本への直接的な批判は一切無かった。国内向けの演説であり、来日中の李洛淵(イ・ナギョン)首相と安倍首相との会談が2日後に迫っている事から、日本を刺激するのを避けた可能性がある。

また国内世論を二分し、日本でも大きく報じられたチョ・グク前法相についても直接触れる事は無かったが、この問題で韓国国民の怒りを買った公職者の特権や教育制度などの不公正さについては、「社会指導層である程さらに高い公正性を発揮しろということでした。大統領として重い責任を感じます」と反省する姿勢を見せた。チョ・グク前法相の家族に対する検察の捜査はまだ続いているが、検察改革についても国会の協力を強く求めた。

一方北朝鮮について「朝鮮半島は今恒久的平和に行くための、最後の峠に向き合っています。私たちが一緒に越えなければならない非核化の壁です。対話だけがその壁を押し倒すことができます」と述べ、対話による非核化の実現を強調した。その上で「朝鮮半島に平和が定着すれば、私たちの経済は新しい機会を迎える事になります。北朝鮮の明るい未来もその土台の上だけで可能でしょう。北朝鮮の呼応を促します」と呼び掛けた。短距離ミサイルやSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)などの発射を繰り返し、韓国の対話要請に一切応じない北朝鮮に対しても、相変わらずラブコールを送り続けている。

そして演説の大半を割いたのは、低迷する国内経済対策だ。今回の予算では、雇用・社会保障・革新的技術の開発などに大規模な財政を投入する方針で、財政悪化への懸念が出ているが、理解を求めている。来年4月に国会議員の総選挙を控えるなか、国内経済問題への対処が喫緊の課題であることが、文大統領の演説から読み取ることが出来る。

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最終更新:10/22(火) 15:02
FNN.jpプライムオンライン

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