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リナ・サワヤマとキム・ペトラが牽引。2019年注目の音楽ジャンル「Anxiety Pop」

10/22(火) 22:21配信

ELLE ONLINE

「情熱大陸」にも出演したアーティスト、リナ・サワヤマを知ってる? ソーシャルメディアで情報収集が当たり前になったZ世代が作るちょっと不穏なのに、癒し効果もある「Anxiety =不安」なポップミュージックという新しいジャンルの音楽がUSやUKでトレンドワードに浮上中! US版『ELLE』より。

ソーシャルメディアが当たり前になったZ世代の憂鬱

ドナルド・トランプ大統領の人種差別的なツイートや、気候変動問題を否定する発言を見て不安になったとき、傷ついた気持ちをどう癒すのか。ミレニアルたちにそう聞いてみれば「昔のディズニー映画を一気見する」「ミーム(※インターネットを通じて人から人へと、通常は模倣として拡がっていく行動・コンセプト・メディア)をネットで探す」という答えが返ってくるはず。

24時間絶えず更新されるネットのニュースや、果てしなく続くSNSのフィードに晒されてついた心の汚れを、ここしばらく若い世代の女性たちは、よりアナログでノスタルジックなものたちで洗い流してきた。

例えばリサ・フランクのインスタグラムがその証拠である。リサはイルカの絵の描かれたバインダーなど、90年代に子どもたちが持っていた文房具やおもちゃをデザインしていたアーティストである。今年初めにひっそりとインスタグラムを始めるや、あっという間に何万ものフォロワーを獲得した。

不穏と安らぎが同居する「不安なポップ」を欲する理由

でも2019年も終わりに近づき、一部のカルチャー評論家たちは、この巨大な情報過多時代のとあるフェーズに入ったのではないかと考察し始めている。そのフェーズではどんな魅力的なビデオにすら人は心を動かさない。ティーンの間で大人気の、ジョジョ・シワがノース・ウェストと共演している動画にすら簡単に魅了されることはない、というのだ。

この“悲哀”と“キラキラ”が入り混じったした、このわかりにくい時代にふさわしい、極めてスリリングな音楽がリリースされている。「悪いニュースがある。だからかわいい猫のビデオを送って」というツイートに不穏な要素と安らぎが混在しているように、現在私たちが置かれた泥沼のような状況に慰めの効果があることを新たな音楽ジャンル「anxiety pop =不安なポップ」は認めている。

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最終更新:10/22(火) 22:21
ELLE ONLINE

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