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ウォール・ストリート終焉の前兆にブロックチェーン取引――日本企業の技術も

10/22(火) 7:00配信

CoinDesk Japan

仮想通貨業界は、ウォール・ストリートに取って代わることはまだできていない。しかし、発明家や起業家はそれに向けて取り組んでおり、控えめだが、ある程度の初期的成功を収めている。

スマートコントラクトを通じて支払われた0.0202ビットコイン(当時217ドル(約2万3000円))のオプションプレミアムがその概念実証となったかもしれないという出来事があった。

ブロックチェーンによるディスラプションの直近の目標は、アメリカ株の主要な株価指数S&P500インデックスに連動したオプション取引である。2018年には平均で毎日約4000億ドル(42兆8600万円)のオプションが取引された、巨大な市場である。

現状では往々にして、ウォール・ストリートの企業が取引を実行し、決済を後から処理し、基本的に、証券が買い手の口座に、現金は売り手の口座に行くことを確実にする。しかし投資家にとっては、仲介業者からの手数料が課されるため、このプロセスはコストがかさみ、ゆっくりとしたもので、通常は決済に1~2日かかるものだ。

ロンドンに拠点を置く仮想通貨業界向けの分析ツールに特化したスタートアップ、skew.のCEO、エマニュエル・ゴー(Emmanuel Goh)氏は、S&P500オプションを取引するために、登場してから10年の仮想通貨ビットコインを支える分散型コンピュータネットワーク、ビットコインブロックチェーンを利用するアイデアを2019年7月に思いついたと述べている。

ゴー氏はかつて、ロンドンで米最大の銀行JPモルガン・チェース(JP Morgan Chase)のトレーダーをしており、自動車、化学、消費者関連、工業株のオプションを扱っていた。つまりオプション市場は、ゴー氏のよく知る分野である。skew.は2019年9月、シリコンバレーの代表的企業クライナー・パーキンス(Kleiner Perkins)を含む複数のベンチャーキャピタル企業から、シードファンディングで200万ドル(約2億1400万円)を調達したことを発表した。

S&Pオプションに関する同氏のプロジェクトは、完全に実験的なもので、課題は主にきちんと作動するかどうかを見極めるためだったと、ゴー氏はCoinDeskに語った。(そして注目されることもおそらく損にはならない。)ゴー氏によれば、取引はコンピュータプログラミングを通じて実質的に自動化されることになるので、実行にかかるコストは低く、決済もおそらく10~15分とずっと高速になる。

ゴー氏は、今回の取引を可能にした技術は、東京に拠点を置く上場テック企業デジタル・ガレージ(Digital Garage)の子会社クリプト・ガレージ(Crypto Garage)によるものであると述べた。クリプト・ガレージは、起動すると実行されるようにビットコインブロックチェーンにエンコードすることのできるプログラミングの小さな文字列であるスマートコントラクトでの知見を構築してきた。

スマートコントラクトは通常、イーサリアムネットワーク上でプログラムする方が簡単と考えられているが、業界ではビットコインブロックチェーンが最も安全なため、トランザクションはビットコインブロックチェーンでクロスする必要があった、とゴー氏は述べた。

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最終更新:10/22(火) 7:00
CoinDesk Japan

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