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さよなら水族館…東京タワーを背に泣いた 1万匹の譲渡先を決めた元職員、閉館後もブログ更新続ける胸の内

10/24(木) 7:00配信

withnews

 昨年9月30日に閉館した東京タワー水族館。そのツイッターとブログは不定期ながらも更新が続いていて、飼育されていた生き物たちの「その後」を発信しています。全1万匹の譲渡先を同僚とかけずり回って探した元職員に話を聞きました。

【画像】閉館を惜しむ「寄せ書き」、魚のいないガランとした水槽、浅田さんが泣いた飼育日誌最後のページも

ツイッターを更新

 2010年5月に開設された東京タワー水族館のツイッターアカウント(@TTA_info)。

 現在は「東京タワー水族館(でした)」として更新が続いています。

 今年8月21日には、伊勢シーパラダイス(三重県伊勢市)を訪ねた様子を、こんな風にツイートしています。

 ◇ ◇ ◇

 おいおい #伊勢シーパラダイス!!

 東京タワー水族館で使ってた水槽を見事に生まれ変わらせてくれたな!

 “魚に見つめられる水槽”に“伊勢にちなんだカエル水槽”、“タツノオトシゴふれあい水槽”、だって!?

 嫉妬しちゃう展示! これぞスタッフのアイデアと努力! 優勝!! 案内ありがとな! また来る!!

生き物たちの譲渡先を訪ねて

 ツイッターだけでなく、「旧東京タワー水族館ブログ」も更新。

 足立区生物園、箱根園水族館、さいたま水族館など、かつて東京タワー水族館で飼育されていた生き物たちの譲渡先を訪ねては、現在の様子を発信しています。

 「フライエリーやカダンゴ・レッドフィンたちがいました! 元気で新しい水槽にも慣れてきてるようでした!」

 「アリゲーターガ―! 3匹引き取って頂き、1匹が展示されていました。東京タワーにいたときはもっと黒っぽかったのですが、緑色がきれいに出てきてましたよ! 模様もメリハリがあっていい感じ」

元飼育責任者に聞きました

 ツイッターやブログを更新しているのは浅田渉さん(33)。

 東京タワー水族館で飼育責任者を務めていましたが、現在は水族館とはまったく関係のない仕事に就いています。

 「営業していたころは『水族館のことを知ってもらいたい』『裾野を広げたい』という気持ちで更新していましたが、最近は友だちや親戚に近況報告している感覚です。これが本当のブログやツイッターの使い方って感じで」

 東京タワー水族館がなくなることを知らされたのは、昨年8月上旬ごろ。閉館の約1カ月半前でした。

 当時のメンバーは、浅田さん含めて社員2人、アルバイト3~4人という体制。

 自分たちの今後の身の振り方、飼育している生き物たちのことを考えて、呆然としたそうです。

 「社員同士で『もう全部投げ出してやめるか』と毎日話してました。500種1万匹は飼育していましたから、2人じゃどうすることもできないと。生き物じゃなくて物だったら、とっくに諦めていたと思います」

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最終更新:10/24(木) 8:05
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