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U-22プログラミング・コンテスト 10歳が経済産業大臣賞に輝く

10/23(水) 13:00配信

アスキー

「U-22プログラミング・コンテスト2019」の最終審査会が開催。Hope International Academy Okinawaの冨田晴生氏(10歳)などが経済産業大臣賞を獲得した。

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 U-22 プログラミング・コンテスト実行委員会は10月20日、秋葉原コンベンションホールにおいて「U-22プログラミング・コンテスト2019」の最終審査会を開催した。
 
 同コンテストは、日本国内のIT人材発掘・育成を目的に、1980年に経済産業省主催でスタート。2014年の民間移行後も、協賛企業とともに継続的に開催している。今回は40回目で、全エントリー406作品のうち、事前審査では40作品が激戦を通過し、1次審査では16作品が残った。
 
 最終審査会では、応募者自らがプレゼンテーションおよび、審査員の質疑に応答し、経済産業大臣賞や経済産業省商務情報政策局長賞などが決定。審査委員はサイボウズ代表取締役社長である青野慶久氏や、ドワンゴ代表取締役社長の夏野剛氏などが務めた。経済産業大臣賞には、総合/プロダクト/テクノロジー/アイデアの4部門がある。
 
 総合は開成中学校の上原直人氏が「人間にとっての扱いやすさ」を重視し、生み出したプログラミング言語『Blawn』が表彰された。上原氏はBoys and Girls, be ambitious!賞、サイボウズ賞、ニコニコ生放送の視聴者に最も人気が高かった作品を讃えるBest Viewers賞にも選ばれており、見事4冠に輝いた。
 
 プロダクトは、ECCコンピュータ専門学校の眞部智也氏による、シューティングとレーシングという異なった要素を併せ持つゲーム『LOCUS』が表彰された。眞部氏は来年からプロのクリエーターになることを見越し、ゲームを開発したようで、受賞時には思わず感極まる場面もあった。
 
 テクノロジーは、東海大学の大門巧氏が開発した「ブラウザ上で動作するDNCL処理系『Tetra』」が選ばれた。プログラミング教育が必修化する。この処理系は高等教育でいかにプログラミング教育を教えるのかといった問題に向き合った開発とのこと。
 
 アイデアは、Hope International Academy Okinawaの冨田晴生氏が手がけた元素を覚えられるゲーム『Capture the Elements』が獲得した。同ゲームは、画面上部に登場する元素名と元素番号と同じ元素を見つけ、制限時間内にクリックし続けられるか遊ぶというもの。冨田氏は科学や元素が大好きなので、たくさんの人に楽しさを知ってもらうためにゲームを制作したと話している。
 
 なお、団体で応募する制作者も多かったが、経済産業大臣賞に輝いた4作品はすべて個人の応募作品だった。
 
(次ページでは「世界のためにその力を発揮してほしい」)
 
マインドマップ制作『mindPump』などが商務情報政策局長賞に
 経済産業大臣賞に準じて優れた作品に贈られる経済産業省商務情報政策局長賞には、プロダクト/テクノロジー/アイデアの3部門がある。
 
 プロダクトは、日本工学院八王子専門学校のチーム「O.M.T.Production」が手がけたワイヤーアクションゲーム『STEAM GEAR』と、九州工業大学の鵜狩慧久氏が考え出したマインドマップを制作できる『mindPump』の2作品が輝いた。
 
 テクノロジーは、明治大学の瀬戸徳氏が考案した「幽体離脱2Dアクションゲーム」とうたうゲーム『地下楼 The First Contact Demo』と、東北大学の布川陸氏による自分で描いた絵を取り込み、タワーゲームとして遊べる『とれつめ』の2作品が受賞した。
 
 アイデアは、日本工学院八王子専門学校のチーム「team01」が生み出した宇宙に関するシュミレーター『Satellite Traveler』と、電気通信大学のチーム「Toast&Fried egg」によるアンケートなどの集計を自動化できる『Cell Sheet』の2作品が獲得した。
 
「世界のためにその力を発揮してほしい」
 審査委員長の筧捷彦氏は総評として「毎年、毎年ここ(最終審査会)へやって来る16作品の中身は、着実にレベルが上がっています。今年とくに目に付いたのは、個人で作品を届けた人たち。もちろん、チームで素晴らしい作品を作ってくださったところもありますけど、個人で頑張ってくれた人もたくさんいました。かつ、その人たちがトップ16作品として来てくださるようになったのは、素晴らしいことだと思っています」と語った。
 
 続けて、筧氏は「ここで賞を取ったのは、まず第一歩。この先は明るく開けているものだと思ってください。それこそ、まだ学校に席があったりすると思いますけれど、社会との連携を保ちながら、さらにその力を伸ばして、日本のためとはケチなことを言いませんので、世界のためにその力を発揮してほしいと思います」と最終審査会を締めくくった。
 
 
文● 上代瑠偉 編集● ASCII

最終更新:10/23(水) 13:00
アスキー

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