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【日本シリーズ】王会長が猛ゲキ 「こういう試合は最後しっかり締めないとダメなんだよ!」

10/23(水) 16:40配信

東スポWeb

 3連勝で球界の盟主を一気に土俵際まで追い込んだ。日本シリーズ第3戦は22日、舞台を東京ドームに移して行われ、ソフトバンクが6―2で巨人を下して対戦成績を3勝0敗とし、日本一3連覇に王手をかけた。19年前の「ON対決」では連勝発進後の4連敗でV逸した。当時の監督だった王貞治球団会長(79)は“負の連鎖”を断ち切るべく、今シリーズ第2戦後にチームに猛ゲキを飛ばしていた。一方、後がなくなった巨人は助っ人の“造反”が発覚するなど踏んだり蹴ったりだ。


 この日も強力打線が本領を発揮した。先制を許した直後の2回にグラシアルがポストシーズン5発目となる同点ソロを叩き込み、3回はデスパイネが勝ち越しの適時打。早々に相手先発・高橋をKOに追い込んだ。追いつかれた直後の4回は、巨人3番手・戸郷に洗礼を浴びせる攻撃。失策を記録するなど動揺を見せる高卒新人右腕を執拗に攻めた。一死満塁で代打・長谷川勇が決勝犠飛を放ち、その後も柳田の押し出し四球、デスパイネの2点適時打が飛び出して一挙4点を奪った。5回以降は得意の継投策で逃げ切り。鷹の王道野球でライバルを土俵際に追い込んだ。

 このまま一気に押し切る――。「球界の盟主」と敬意を表する巨人相手に見事な3連勝。付け入る隙を一切見せない強さの裏には、巨人との“雪辱シリーズ”に燃える王球団会長による猛ゲキがあった。

 6―3で勝利した第2戦の勝利直後、王会長は怒気をはらんだ声で「こういう試合は最後しっかりと締めないとダメなんだよ!」と声を大にして訴えたという。6―0で迎えた9回、日本シリーズ初登板の4年目・高橋純が3四球で一死満塁のピンチを招いた。たまらず鷹ベンチは守護神・森を投入。だが、森は悪い流れを断ち切れず3連打で3点を失った。勝つには勝ったが、意気消沈の巨人ベンチに覚醒のきっかけを与えかねないシーン。王会長が黙っていられなかったのも当然だ。

 王イズムはすぐに効果を表した。第2戦後、森ヘッドコーチは「守護神が簡単にポンポン打たれると気持ち悪いし(次戦に向けて)気がかり…」と顔を曇らせ、高村投手コーチも「勝ったから次に切り替えて、なんて悠長なことは言ってられない」と緊張感を漂わせた。引き締めムードがチーム全体に波及したのは言うまでもない。

 球団幹部は「会長は19年前の『ON対決』の時に2連勝から4連敗して日本一を逃している。だから余計に思うところがあったはず」と“打倒巨人”の根底にある屈辱の過去を振り返り、ゲキの真意を慮る。

 3連勝で早々と王手をかけた。王会長は試合後に第2戦からの流れを念頭に「まあ、いろんなことがあるからね。でも、むしろ今日の試合で本来のペースを取り戻せたと思うよ」と不安を断ち切ったチームの快勝劇に満足感をにじませた。王イズムを継承し、19年前の雪辱に燃える常勝軍団に不覚はない。

最終更新:10/24(木) 17:19
東スポWeb

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