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【巨人】亀井の意地!日本シリーズ初の初回先頭打者弾から連発「もう瀬戸際。勝つしかない」

10/23(水) 6:05配信

スポーツ報知

◆SMBC日本シリーズ2019 第3戦 巨人2―6ソフトバンク(22日・東京ドーム)

 やられたらやり返す、亀井の意地だった。最後は右手一本だった。手に最高の感触が広がると自軍ベンチに向かって指をさし、拳を握った。G党の思いを乗せた打球は、右翼ポール際のバルコニー席に飛び込んだ。「真っすぐも速いし、変化球もいい。しっかり仕留めることだけを意識した」。1点を追う3回1死。先発のバンデンハークから2打席連続アーチをかけた。一時同点となる貴重な一発を放ってもベンチに戻った亀井に笑顔はなかった。まだまだここから。そんな引き締まった表情だった。

 先制点も亀井のバットから生まれた。初回先頭。内角高めの直球を振り抜き、初回先頭打者弾を放った。日本Sに入り、この試合前までの2試合は無安打に終わっていた。ベテランらしくアジャストし、初安打が貴重な先制の本塁打になった。

 日本Sでの初回先頭打者弾は、12年の第2戦、巨人―日本ハムの長野(巨人)以来、12人目。先頭打者弾からのマルチアーチは日本シリーズ史上初だ。これで日本S通算4本目の本塁打。原監督も「もう見事ね」とたたえた。

 今季限りで現役引退する阿部に最後は、最高の花道を用意したいという思いは誰よりも強い。中大の先輩でもある背番号10とは長年、巨人軍をともに支えてきた。「本当にいろいろな思い出があり過ぎて…」。数え切れない思い出の中から、一番記憶にあるのは10年前。09年の日本ハムとの日本シリーズ第5戦(東京D)を挙げた。

 その試合は、1点を勝ち越された直後の9回に亀井が同点弾、直後に阿部のサヨナラ弾が生まれた。「あの時の喜びは今でも忘れられない」。2日後の第6戦(札幌D)で日本一を決めた。懐かしむ思いを胸に、あの時同様、最後まで日本一を諦めるつもりはない。

 得点は亀井の2発の2点のみで、チームは敗れた。大好きな先輩と1試合でも長くプレーするため、もう1試合も負けられない。試合後、いつもの柔らかな笑顔はなく「もう瀬戸際。勝つしかない。とにかく全力を出し切りたいと思います」と言い切った亀井。もちろん、勝利しか見ていない。(小林 圭太)

最終更新:10/24(木) 21:52
スポーツ報知

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