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秋は「ブタクサ」で肌トラブルも “自称”敏感肌は要注意 意識したい「保湿」より「補湿」

10/23(水) 13:50配信

Hint-Pot

 肌トラブルが増えがちな季節の変わり目。最近よく耳にする「ゆらぎ肌」という言葉ですが、実はこういった気温差の大きい時期に現れやすいようです。肌の乾燥やゴワつきなど、秋に気を付けたいお肌トラブルを避けるため、「肌のメカニズム」や「正しい保湿方法」について、敏感肌用スキンケア用品の開発などを手掛ける株式会社ナノエッグ 代表取締役で理学博士の山口葉子さんにお話を聞きました。

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気温差の大きい時期に現れやすい「ゆらぎ肌」とはどんな状態のお肌?

 あなたは自分の“肌タイプ”をご存じですか? “肌タイプ”の呼び方は様々あり、「普通肌」や「N肌」など耳にしたことがあると思います。肌タイプ診断を見て、その特徴から自身がどのようなタイプか調べたことがあるという方も多いのではないでしょうか。そして、自己診断の結果「“自称”敏感肌」の人が増えているといいます。

 スキンケアをするとき、私達は「表皮」、特に「角質層」のケアをしています。角質層とは、外側から皮脂→角質→表皮細胞が重なっています。角質層には、主にセラミド、脂肪酸、コレステロールで構成された「細胞間脂質」と呼ばれる、角質細胞同士の隙間を埋める脂があり、肌内部の水分が蒸発するのを防ぎ、外的刺激物が入り込むのを妨げるバリアのような役割があります。

 山口さんによると、「敏感肌」とは、皮脂が少なく、さらに細胞間脂質の生成が低下しておりバリアができず、角質の間から入り込んだ細菌やウイルス、汚染物質などが原因で炎症を起こすため、常に肌トラブルが起きている状態のことを言うそうです。しかし、女性の場合、月経やストレス、気温差などでトラブルが起きることが多く、そのため敏感肌だと思い込んでしまっている方が多いそうです。

 慢性的な肌トラブルではなく、一時的に肌がゴワついて化粧のりが悪い、ニキビや吹き出物ができる、いつもの化粧品がしみるといった状態を、最近では「ゆらぎ肌」といっています。

「補湿」を意識 正しいスキンケアの方法とは

 今年は、10月になっても真夏日があるなど、気温差が厳しい日が続いています。その一方で冬に向けて空気は乾燥し始めており、お肌には過酷な環境です。「ゆらぎ肌」にならず、健康なお肌の状態を保つためにはどうしたらいいのでしょうか。

 山口さんによると、やはり大切なのは「正しい保湿」。もちろん肌内部の「水分を保つ」ことも大切ですが、お肌に足りていない「水分と脂を補う」、「補湿」も大切になってくるといいます。

 化粧水をつけたときその水分は、水に溶けやすいアミノ酸の一種を含んでいる角質層に吸い込まれています。角質の間にある細胞間脂質は元々水を含んでいますが、化粧水をつけたくらいではそれ自体に水を含ませることはできません。化粧水をつけたときに、すーっと染み込んでいく感覚がするのは、角質が給水しているからです。

 どのような化粧水を選ぶといいかというと、理想は体液に近い成分が含まれているもの。そして、その水分を含んだお肌のフタをする皮脂に近い成分の油分を塗ることも大切だそうです。

 これから寒い季節になると、熱いお風呂で温まりたい日が増えますが、皮脂は40度以上になると溶けだしてしまうため、お風呂の後にカサカサしてしまう人は、お湯の温度に気を付けることや、お風呂から出た後にお湯に流れ出た脂や蒸発した水分を補うよう、全身をしっかりと保湿することも大切です。

 また、秋に気を付けたいのが、ブタクサといった花粉。肌は想像以上に多くのものを吸収しやすいため、色々なものが抗原として入ってしまう可能性があります。健康な肌の人は、ワセリンやベビーオイルなど、皮脂の代わりにバリアを作ってくれるものを塗るのもひとつ、効果があるそうです。

「正しい保湿」をすると、角質は次第にハリを取り戻し、ぷるっとしたお肌になるといいます。山口さんいわく、お肌は「考える臓器」。スキンケアは安易に考えず、毎日使う化粧品こそ慎重に選ぶべきと山口さんはいいます。

Hint-Pot編集部

最終更新:10/23(水) 14:07
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