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即席麺 価格改定でオープンプライス品が好調 NBは下期巻き返し狙う

10/23(水) 10:52配信

食品新聞

6月1日からほとんどの商品価格が改定された即席麺。今回の価格改定は、物流費の高騰などが要因ということもあり比較的早期に新価格が浸透したものの、過去の価格改定時と同様、オープンプライスが大幅な伸びを示す一方、NB主力品の多くは販促機会減などの影響を受け、前年実績を追いかける形で上期を折り返した。

過去の価格改定時と同様に上期、好調に推移したのは、袋麺では値ごろ感を訴求した「日清のラーメン屋さん」(日清食品)、オープンプライスの「評判屋」(明星食品)。カップ麺は、いずれもオープンプライスの「ごつ盛り」(東洋水産)、「旨だし屋」(明星食品)、「旅麺」(サンヨー食品)ほか、「カップヌードル」ブランドの「あっさりおいしいカップヌードル」など。

一方、NBについては袋麺「日清ラ王」、カップ麺「日清焼そばU.F.O.」「日清麺職人」(日清食品)、袋麺「マルちゃん正麺」、カップ麺「麺づくり」(東洋水産)、袋麺「サッポロ一番」、カップ麺「カップスター」(サンヨー食品)、袋麺「チャルメラ」、カップ麺「一平ちゃん夜店の焼そば」(明星食品)といった各社主力品が前年実績を追いかける形となった。

中堅メーカーでは、11年半ぶりの価格改定となった「ペヤングソースやきそば」(まるか食品)、「凄麺」(ヤマダイ)などが前年並みで上期を折り返している。

「日清焼そばU.F.O.」「一平ちゃん夜店の焼そば」「ペヤングソースやきそば」の3大ブランドが凌ぎを削ってきたカップ焼きそば市場では、伸長著しい「ごつ盛り」が価格改定を機にシェアを拡大させている模様。ノンフライ麺は「凄麺」など一部商品を除き袋麺、カップ麺とも苦戦気味だが、「CVSのストアブランドや共同開発商品の売れ行きは悪くない」(業界関係者)という指摘もあるため、ノンフライカップ麺については、そのあたりが再活性化のヒントとなりそうだ。

NB主力品の多くが前年実績を追いかける形となる中で健闘したのが、「チキンラーメン」「カップヌードル」(日清食品)といった袋麺、カップ麺の最古参ブランド。いずれもテレビドラマ効果を受け4月から好調だったが、ネット売上高で前期過去最高を達成した「チキンラーメン」ブランド(カップ麺含む)が上期前年並み、「カップヌードル」も上期前年クリアと底力を見せた。レギュラー品の強みに加え、多彩なバリエーション商品の投入も寄与した形だ。

消費増税を受け、下期は生活防衛意識が高まることは確実。ドラッグストアやディスカウントストアの台頭といった小売チャネルの環境変化も含め、引き続きオープンプライスや価格対応商品に対するニーズが高まるものとみられるだけに、下期の課題は各社NB主力ブランドの回復。

日清食品は主力中の主力である「カップヌードル」を4年半ぶりにリニューアルしたほか、和風「日清のどん兵衛」で新提案。東洋水産はカップ麺「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」、サンヨー食品は袋麺「サッポロ一番」を対象に、それぞれ消費者を巻き込んだキャンペーンを展開し、間口と奥行の拡大に注力。エースコックは7日、下期期待の新製品「ラーメンモッチッチ」を新発売。明星食品は人気お笑いコンビ・霜降り明星をロングセラーブランド「中華三昧」の新TVCMに起用し新規ユーザーの獲得を狙うなど、各社の動きが活発化している。

10月12日に東日本エリアを襲った台風19号は各地に大きな爪痕を残したが、即席麺は保存食としての価値が再認識されたことで、一時的とはいえ需要が高まっている。下期スタートの10月、環境面ではフォローの風が吹くなか、いかに総需要を拡大していくか各社の取り組みが注目される。

最終更新:10/23(水) 10:52
食品新聞

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