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正しい万歳は「手のひらを内側に」即位礼正殿の儀で拡散、本当は…?

10/23(水) 17:22配信

BuzzFeed Japan

天皇陛下が国内外に即位を宣言した「即位礼正殿の儀」における安倍晋三首相の万歳の仕方を賞賛する形で、「手のひらを内側に向けるのが正しい万歳」という言説がTwitterなどで拡散している。結論からすると、「正しい万歳」は存在しない。これは「万歳三唱令」という、かつて列島を騒がせた”偽文書”に端を発しているとみられる。いったい、どういうことなのか。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【写真】日本軍兵士達の万歳は…?

そもそも前提として、万歳三唱の所作について、「公式に定められたもの」は存在しないというのが日本政府の公式見解(2010年2月12日答弁第70号)だ。

これは民主党政権下で出されたものだが、内閣府によると、現在もこの閣議決定が変わらず政府認識であるという。

国旗・国歌を所管する内閣府官房総務課管理室の担当者は、BuzzFeed Newsの取材に対し、「個人的にも、そうしたものがあるとは承知していない」と答えた。

では、なぜ「手のひらを内側に向けるのが正しい」という言説が拡散しているのだろうか。

官公庁を騒がせた「万歳三唱令」

「正式な万歳を定めたもの」として広がる「万歳三唱令」は、1990年代後半、日本の官公庁を騒がせた偽文書だ。

明治時代の法令「太政官布告」を模したもので、全国的に出回り、国会図書館が公式に否定する事態にまで広がる社会問題となった。

Wikipediaには、当時出回っていた文書がまとめられている。それによると、要旨は以下の通りだ。

《別紙のとおり明治12年4月1日よりこれを施行する。
右、勅旨を奉じ、布告する。
第一条:発声は、大日本帝国と帝国臣民の永遠の発展を祈って行うこと。
第二条:音頭を取る者は、気力充実・態度厳正を心掛けること。 唱和の際には、全員心を一つにして声高らかに行うこと。
第三条:細部については別に定める。(実施要領を参照)

実施要領
1.直立不動で両手は指をまっすぐ下方に伸ばし体の側面にしっかり付ける。
2.万歳の発声とともに右足を半歩踏み出し、同時に両腕を垂直に高々と挙げる。 その際、両手の指をまっすぐに伸ばし両掌を内側に向けておく。
3.万歳の発声終了と同時に素早く元の直立不動の姿勢に戻す。
4.以上の動作を三度、節度を持ちかつ気迫を込めて行う。》

ここに「両手のひらを内側に」という言葉があることがわかる。

この「万歳三唱令」の原文はカタカナ混じりで、一見すれば明治時代のものにも見えてしまうものだったという。内容には地域差があるほか、現代語訳されたものもあり、広く拡散したようだ。

当時の共同通信の報道(1999年12月11日)によると、国会図書館には「三年前から問い合わせが始まり、北海道から九州まで数十件の照会」があるほどに。

多くは自治体や警察、消防などの官公庁からで、「信じないように」とする対応に追われていたという。

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最終更新:10/23(水) 17:22
BuzzFeed Japan

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