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無敵の名を掲げたピックアップ トヨタ・ハイラックス・インビンシブル50

10/23(水) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

無敵の名を掲げたハイラックス

text:George Barrow(ジョージ・バロウ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
欧州市場に台数限定で用意された、トヨタ・ハイラックスの特別仕様は、もしかすると本当に無敵かもしれない。ハイラックス・インビンシブル50は、そう思わせてくれる。

【写真】トヨタ・ハイラックス (94枚)

ライフスタイルのイメージを大切にする、ピックアップ・トラックのユーザーを惹きつけるべくカスタムされた、ハイラックス・ダブルキャブの強化版。どんなハイラックスより間違いなくオフロード性能は高められている。

過酷な環境に対応するクルマを生み出すエキスパート、アークティック・トラックス社と、サスペンションの専門メーカー、ビルシュタイン社とのパートナーシップによって生まれた。インビンシブルとは、英語で無敵を意味する。

すぐに気づく変更点は、16インチのサテンブラック・アルミホイールと、ホワイトレターが凛々しいBFグッドリッチKO2オールテレーン・タイヤ。ビルシュタイン製のパフォーマンス・ダンパーにより、フロントが40mm、リアが20mm、リフトアップされている。

車高が増したおかげでサスペンションのストロークは大きくなり、アプローチアングルとデパーチャーアングルも改善。急な斜面でもフロントやリアを擦らずに走破できる。見た目もアークティック・トラックス社らしい、冒険仕様の雰囲気に仕立てている。

インビンシブル50には、オーバフェンダーにグロスブラックのスポーツ・ロールバーが追加され、その上には高輝度のLEDスポットライトが4灯並ぶ。マッドフラップやテールゲート、ホイール、車内のトランスミッション・トンネルなどには、アークティック・トラックスのインビンシブル50であることを示すロゴがあしらわれる。

専用サスで圧巻のオフロード性能

アークティック・トラックス社が手掛けただけあって、オフロード性能は圧巻。高くなった最低地上高は、障害物を乗り越えるクリアランスを増やし、大きな窪地でもはまらず、より深い河川を渡ることを意味する。

通常のハイラックの場合、フロントはコイルスプリングだが、リアはリーフスプリング。インビンシブル50の場合、サスペンションは前後ともに専用のコイルスプリングとなり、路面の凹凸をより柔軟に吸収し、乗り心地の質も良くなっている。

砂利道でスピードを上げても、魔法のじゅうたんに乗っているかのように滑らかにいなしてくれるはず。オフロードを走れば、乗り心地の違いは明確に感じられるだろう。

泥炭地などでは大きなブロックパターンのBFグッドリッチ製タイヤが威力を発揮。150psのターボディーゼル・エンジンの太いトルクと組み合わさって、ズブズブの路面を脱出するのも難しい課題ではない。荒野にはうってつけの足回りだ。

だが舗装路はあまり得意ではない様子。特に濡れた路面では、分厚いタイヤは充分に路面を掴むことができず、滑ってしまう場面がある。加えてオフロードに特化したぶん、英国郊外の国道で許されたスピード域(100km/h)では、サスペンションが荒れた路面を処理しきれず、ボディに振動が伝わり落ち着かない。

他のピックアップトラックの場合は、インビンシブル50より乗り心地が悪い。だがビルシュタインとのパートナーシップを考えると、少し残念な仕上がりだと感じた。

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最終更新:10/23(水) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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