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巨人が美馬獲り参戦へ FA行使表明で複数球団の争奪戦

10/28(月) 5:03配信

スポーツ報知

 巨人が国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明した楽天・美馬学投手(33)の獲得に向けた本格的な調査を開始したことが27日、分かった。来季の日本一奪回へ、先発ローテの柱となれる投手の補強が課題となっており、高い制球力とスタミナを兼ね備えた実力派右腕にターゲットを定めたもようだ。他球団との争奪戦は必至だが、交渉が解禁となる来月3日を待って、アタックする準備を進めている。

【写真】美馬を支える超美人妻がこちら

 原巨人が、今季届かなかった日本一の奪回へ、補強の準備を着々と進めていた。水面下で動向を注視していた楽天・美馬がこの日、FA権の行使を表明。これを受け、巨人の動きも一気に慌ただしくなった。来季の先発ローテーション候補として、獲得へ向けた本格的な調査へ乗り出す方針が固まったもようだ。

 今季、巨人の先発陣で2ケタ勝利を挙げたのは、最多勝となる15勝の山口、11勝の菅野の2人だけ。メルセデスやシーズン途中に先発に転向した桜井が8勝を挙げたが、年間を通して調子の波があったこともまた事実で、先発ローテの軸となれる投手の補強は今オフの最重要課題に挙がっていた。

 美馬は今季、150キロ近い直球にカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップと多彩な変化球を織り交ぜて楽天で唯一、開幕からローテを守り抜いた。25試合の先発で8勝5敗、防御率4・01となったものの、先発投手の好投の指針とされるクオリティー・スタート(QS=6回以上自責点3以内)を13度マーク。規定投球回にもここ4年で3度到達し、今季は143回2/3を記録した。投手の分業化が進む近年のプロ野球において、安定して“イニングを食える投手”は貴重な存在と言える。

 安定した投球を支えるのは制球力の高さだ。データを統計学的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法である「セイバー・メトリクス」の観点で、投手の制球力を測る指標に「K/BB」というものがある。奪三振数を与四球で割ったものだが、今季の美馬は規定投球回に到達した両リーグ15投手でトップとなる4・67(2位は日本ハム有原の4・03)。一般的に3・50を超えると優秀とされる数字で、群を抜いていると言える。大一番での勝負強さも頼もしく、13年の日本シリーズでは巨人と対戦して2戦2勝。楽天史上初の日本一に貢献し、同シリーズのMVPに輝いた。

 ベテランらしい投球術は、戸郷、高橋、高田、古川ら有望若手の多い巨人においても模範的な存在になるだろう。美馬自身は在京球団を志望しているという情報もあり、その条件にも合致する。すでにロッテが獲得への意思を表明し、楽天も宣言残留を容認するなど、複数球団での争奪戦となることは必至。今後、国内全ての球団との交渉解禁となる来月3日以降に条件提示なども行っていくとみられる。右腕の動向を注視していく。

 ■補償必要Bランク

 美馬はこの日、今季取得した国内FA権を行使することを表明した。楽天生命パーク内で取材に応じ「一生に一度の権利。他球団の評価を聞いてみたい」と明かした。

 マウンド上でポーカーフェースを貫く美馬が、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。「めちゃくちゃ悩みました。(楽天には)宣言残留も認めてもらってるし、いい評価をしていただいてます。本当に必要としてくれてることも伝わってきた」。球団側は複数年契約を提示し残留を要請してきたが、前日(26日)に意向を伝えた。

 決断した最大の理由は家族だ。女優のサントス・アンナ夫人(32)が今月11日に第1子となる長男を出産したばかり。「一生を決めることなので、家族を含めていい環境でできることを一番に考えて球団を探したい」。夫人が神奈川出身ということもあり、在京チームでのプレーを希望しているようだ。

 ◆美馬 学(みま・まなぶ)1986年9月19日、茨城県生まれ。33歳。藤代高から中大、東京ガスを経て10年ドラフト2位で楽天入り。17年には自己最多の11勝をマーク。昨年8月に6度目となる右肘手術(クリーニング)を受けたが、今季は開幕からチームで唯一ローテを守り抜き、25登板で8勝5敗、防御率4.01。通算成績は185登板で51勝60敗、防御率3.82。169センチ、75キロ。右投左打。

最終更新:10/29(火) 8:26
スポーツ報知

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