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キャッシュレス化が進む今、より利便性の高い次世代型ATMが登場。これからのATMの在り方とは

2019/10/28(月) 18:00配信

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セブン銀行では次世代ATM「ATM+」を開発

このような流れを受けて、銀行からの委託業務が増えるセブン銀行では、より利便性の高い次世代ATM「ATM+」を開発。2020年夏までに都内、2024年度までに全ATMの入れ替えを行う。この「ATM+」の進化した点は、ATMだけで本人確認ができ、口座開設や住所変更が可能になること。

顔認証にはNECの世界No.1の認証精度を誇る顔認証AIエンジン「NeoFace」を採用。事前にパソコンやスマホで入力した個人情報を基にQRコードを出力し、それをATMで読み取る。

そしてATMに搭載されたカメラやスキャナーで顔と、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)を撮影し、認証することで、本人確認の一連の手続きが行える。この口座開設の実証実験は2019年10月下旬より開始する予定だ。

従来機ではATM画面にQRコードを表示し、ユーザーがそれをスマホで読み取るスタイルだったが、「ATM+」ではスキャナーを搭載し、QRコードの読み取りが可能に。またBluetooth 機能の搭載で利用明細票やお得なクーポンなどをスマホに配信。AIやIoTの活用で、ATMごとに現金の需要をAIが予測したり、IoTによって故障を感知、予測することで、運営の効率化も図る。

キャッシュカードレスATMや移動ATM車の開発も進行中

次世代型のATMの開発は、鹿児島銀行と沖電気工業によっても行われている。ATMでキャッシュカードを使わずに取り引きできる「顔認証キャッシュカードレスATM取引」で、その顔認証本人確認システムにデンソーウェーブのQRコードが用いられている。

あらかじめ顧客の顔を撮影し、顔認証に必要なデータを暗号化してQRコードに格納。そのQRコードを顧客のスマホに保存し、そのデータとATMのカメラで撮影を行って本人確認する。使用するQRコードは、よりセキュリティーが高く偽造や改ざんに強いタイプのもの。

キャッシュカードがなくても、より安全に便利に顔認証と暗証番号入力で取り引きできる。鹿児島銀行では現在、このキャッシュカードレスによる取り引きを試行中。その結果を基に、採用を検討する考えだ。

鹿児島銀行は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と提携し、「移動ATM車」の実証実験も実施中。MUFGのグループ会社で、次世代の金融サービスを開発するJapan Digital Designの「ATM mini」プロジェクトに参画。

これはミニバンの荷室部分に小型のATMを積載し、ライブ会場や花火会場などにATMを移動させるサービス。地方ではATMが減少することで現金が引き出しにくくなることが予想されるが、将来的には自動運転車を活用し、利用者が希望する場所に呼び出せるサービスを目指している。

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最終更新:2019/10/28(月) 18:00
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