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ANAカーゴの777F、成田-シカゴ就航 初の北米路線

10/29(火) 23:37配信

Aviation Wire

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)は10月29日、成田-シカゴ線にボーイング777F型貨物機を週3往復で就航させた。同社が北米に同型機を投入するのは初めて。航続距離の長い777Fの導入で、大型貨物を搭載した直行便を北米まで運航できるようになり、日本やアジアと北米を結ぶ貨物輸送を強化する。

【自動車などを積みシカゴへ向かう777F】

 運航スケジュールは、シカゴ行きNH8402便が成田を午後0時40分に出発して午前10時30分着。成田行きNH8401便は、午後3時30分にシカゴを出発し、翌日午後6時55分に到着する。週3往復で、成田発とシカゴ発ともに、火曜と木曜、土曜に運航する。これらに加え、日本貨物航空(NCA/KZ)と北米の貨物事業会社ウエスタングローバル航空(WGN/KD)が運航するチャーター便により、あわせて週7往復の貨物機によるサービスを提供する。

 週7往復のうちANAカーゴ分を除いた残り4往復は、NCAの747-8で2往復、ウエスタングローバルの747-400BCFで2往復運航する。日本発はデイリー運航で、シカゴ発は月曜日の運航はなく、土曜日に2便の変則的な運航となる。

 初便となった29日のNH8402便(777F、登録記号JA772F)は、自動車やその関連部品、ノートパソコンなどの電子機器、衣類など約80トンの北米向け貨物を搭載し、定刻の午後0時40分に成田を出発。シカゴ発NH8401便には自動車関連部品や医療機器、生鮮品など80トンを搭載する。

 成田からシカゴへ輸送する貨物は、日本発とアジア発がおよそ半々で、アジア発は中国からが大半だという。週のはじめの日本発需要がやや落ち込むこともあり、火曜日となった29日の初便の積み荷は、日本とアジアが3対7の割合になった。シカゴに着いた貨物の一部はトラックに乗せ換え、アトランタやダラス、カナダのトロントやモントリオールにも運ばれるという。

 ANAカーゴは現在、777Fを2機、767Fを11機の貨物機13機を運航。777Fは日本初導入で、7月2日に就航した。767Fは4機が新造機の767-300F、7機は全日本空輸(ANA/NH)が旅客機として運航していた機体を貨物機に転用した767-300BCF(ボーイング・コンバーテッド・フレーター)となる。

 777Fの貨物室の高さは300センチで767Fの244センチと比較し約1.2倍に拡大。767Fでは搭載できなかった20フィート(約6メートル)のコンテナも搭載できるようになった。

 ウエスタングローバルは、米フロリダ州マイアミなどを拠点に運航する貨物事業会社で、2013年に設立された。現在は14機の旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-11F型貨物機と、2機の747-400BCFを保有。旅客型から改造した機体も多く所有し、747-400BCFは日本航空(JAL/JL、9201)の旅客機だった元JA8902とJA8911を貨物機に改修して運航している。

Masahiro SATO

最終更新:10/29(火) 23:37
Aviation Wire

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