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17歳の女子高校生が上場企業のナンバー3になった その狙いとは

2019/10/29(火) 16:35配信

BuzzFeed Japan

東京証券取引所一部上場のバイオ燃料・食品ベンチャーのユーグレナ(出雲充社長)で、17歳の高校生が、社長、副社長に次ぐ地位の「CFO」に就任した。

東京都内の高校に通う小澤杏子さんだ。同社が10月29日、発表した。【BuzzFeed Japan/貫洞 欣寛】

CFOといえば一般的に「最高財務責任者」を意味するが、同社のCFOとは「チーフ・フューチャー・オフィサー(最高未来責任者)」。同社と社会の未来を考え、主導していくポジションだ。「18歳以下限定」を条件に公募した。

会社法上の「役員」ではないが、社内の「ナンバー3」として意見を尊重し、実践するという。

なぜ、こんなポジションをつくったのか。どうして17歳の女子高校生なのか。

未来のことは未来を生きる人が決める

ユーグレナ社は栄養価が高い微細藻類ミドリムシ(学名ユーグレナ)の大量培養に成功。ミドリムシを活用した食品などの開発を進めてきた。

クロレラなど微細藻類を利用した健康食品そのものは、すでに複数の先行企業がある。ユーグレナ社がこうした企業と違うのは、食品事業での収益をつぎ込み、ミドリムシ由来のバイオ燃料の開発と実用化を目指している点だ。

2018年には横浜市で約60億円を投資し、日本初のバイオジェット燃料とバイオディーゼルの製造実証プラントを完成させた。うまくいけば、石油資源の乏しい日本で、「純国産」のジェット燃料やディーゼル燃料を、適切なコストで生産できるようになる。

国連の定める2030年までの国際開発目標「持続可能な開発目標(SDGs)」にある17のゴールの一つ「ゴール13:気候変動に具体的な対策を」に向けて取り組んでいるという。

同社は技術を活かして地球環境の改善に貢献することを、基本ミッションの一つとしている。

しかし永田暁彦副社長は、ある問題に気づいたという。

「会社と地球の未来のことを決めるのに、未来を生きる当事者がいないのは、おかしい。だから、未来を生きる主役の子どもたちこそに、考えてもらおうと思うようになった」

同社は8月9日、新聞の朝刊に「CFO募集。ただし、18歳以下」というカラーの一面広告を打ち、CFOの公募をはじめた。

その新聞広告を見た1人が、小澤杏子さんだった。

「なんで、こんなことをしているんだろう。なぜCFOを必要としているのだろう」

小澤さんは高校で友人らとともにフラボノイドと腸内細菌の研究を始め、学校内外の賞を受賞。バイオ技術には関心が深い。バスケットボール部に所属し、学外のボランティア活動に参加している。スポーツや科学、社会問題など、いろんなことに興味を持つ17歳だ。

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最終更新:2019/10/29(火) 17:41
BuzzFeed Japan

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