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製造業で“新たな労働者”「RPA」広がる

2019/10/29(火) 14:05配信

日刊工業新聞電子版

品質検査・仕掛品管理に活用

 RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)が企業のデジタル変革(DX)をけん引している。経理や人事部門の定型業務だけでなく、生産管理部門の品質チェックや生産現場の仕掛品管理など製造業での活用も拡大している。働き方改革や人手不足対策のほか、あらゆる作業のデータ化や連携していない工程間のデータ受け渡しなどを実現。最も取り組みやすいデジタル化の手段として存在感が増している。

RPA導入拡大も…浮上する“野良ロボ”問題

 「大手製造業では生産管理で活用する。分岐の多い業務を一つの経営情報にまとめている事例がある」と話すのは、RPA導入支援サービスを展開するキューアンドエーワークス(東京都渋谷区)の池邉竜一社長。同社ではサーバー管理が可能なツール「ブループリズム」を活用し、製造業のRPA導入を推進している。「RPAでサプライチェーンマネジメント情報を集めるなど全世界ではブループリズムを導入する企業のうち6割が工業系」と話す。同社はこれまでさまざまな業種の企業500社以上に導入支援を展開。3年以内に2000社への拡大を計画する。

 国産RPAツール「ウインアクター」を手がけるNTTデータでも製造業への導入が増えている。デジタルソリューション統括部RPAソリューション担当の中川拓也課長は「カードや保険など金融機関の導入は多いが、製造業も伸びている」と話す。製造業や製造現場では業務の「改善文化」が根付いており、RPAというツールを活用し、自分たちで業務の変更を進めているという。

 デジタル化という漠然とした心配に対する解決策となっているRPA。データ活用や人手不足がより深刻な中堅・中小製造業でも今後利用が広がるとみている。

日刊工業新聞・川口拓洋

最終更新:2019/10/29(火) 14:05
日刊工業新聞電子版

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