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首里城焼失、防火体制を検証へ原因不明、きょう実況見分

11/1(金) 5:04配信

琉球新報

 沖縄の世界遺産である首里城が31日未明、焼失した。出火原因はいまだ不明で、1日から県警と消防による実況見分が始まる。今後、首里城を管理運営する県や沖縄美ら島財団による防火体制などの検証が急務となる。沖縄戦を含め、これまで4回にわたって焼失し再建されてきた首里城は沖縄の戦後復興の象徴として県民の心のよりどころでもあった。今回の焼失に対する県民の喪失感は大きく、再建に向けた財源の確保など課題も突き付けられる。1日には玉城デニー知事が上京し、政府に支援を求める。今後は県と国の調整が焦点で、関係機関の連携が再建の鍵を握る。 
 31日未明に発生した首里城の火災を受け、那覇市は同日午前、会見を開いた。城間幹子市長は近隣住民を心配した上で「県民にとって象徴的な世界遺産であり、観光にとっても財産だ。琉球の歴史を物語るシンボルを失った。衝撃を受けている」と述べた。同席した島袋弘樹消防局長は「消防設備が維持されていたのか確認し、どのように延焼拡大したのか検証する」とした。
 市によると消防設備の点検は年2回、訓練は年1回以上行われ、訓練には市も立ち会っている。点検については3年に1回、市に報告義務がある。
 城間市長は「火災原因(究明)などいろんな課題が目の前にあるが、早い段階で再建されるとありがたい」とし「県主導で国に(協力を)あおぎながら進んでいくのではないか。市も最大限の協力をする」と述べた。
 県内では首里城から出発する予定だった東京五輪聖火リレーへの影響については「関連部署と相談する」とした。
 城間市長は同日午前、火災現場も視察した。視察後、報道陣に対し「正殿の龍柱は黒くなって立っている。瓦は全部落ち、くしゃっとなっている状況で非常に残念だ」と語った。
 那覇市管理の文化財の被害は確認されなかった。

琉球新報社

最終更新:11/1(金) 5:04
琉球新報

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